女優の清水富美加が宗教法人『幸福の科学』に出家するため芸能界を引退することを発表しました。
清水富美加が突然事務所を辞めて幸福の科学に出家した理由は水着の撮影などといった性的な仕事が苦痛だったためであり、信条に合わない仕事をさせられるなど事務所からも冷遇されていたからだそうです。

清水富美加とは、2015年に放送されたNHK連続テレビ小説『まれ』に出演したことをキッカケに大ブレイクした女優であり、明るくピュアなイメージで様々なドラマや映画に引っ張りだことなっていた女性です。
可愛らしく素朴な顔立ちは幅広い世代に大人気であり、これまで様々な商品のイメージキャラクターととなりCMにも起用されるなど広告塔として大活躍していた存在でした。

2015年から様々な番組で起用され大人気だった清水富美加ですが、2月13日に突如彼女は宗教法人『幸福の科学』に出家することを発表し、現在所属している芸能事務所『レプロエンタテインメント』から姿を消してしまいます。

脱走に近い形で突然事務所を去ってしまった清水富美加はその後幸福の科学を通して自筆のコメントを発表し、「神のために生きたい」と自身の意思を語っています。

芸能事務所を辞めて芸能界を引退するかのような発言を行っている清水富美加ですが、『幸福の科学』広報部によると芸能界を引退するわけではなく、宗教的修養を積んだ後“宗教的信条に合致する物であれば”幅広い作品に出演する可能性があるのだそうです。

“宗教的信条に合致する物”としては、幸福の科学が制作している宗教的映画・人道的作品などが挙げられています。

清水富美加による幸福の科学出家後に行われた記者会見によると、清水富美加は水着のDVD撮影などといった性的な仕事を拒否していたにも関わらず事務所によって無理矢理仕事をさせられてしまい、性的対象として見られることが嫌だったと語っています。

さらに、実写『東京喰種』で“人肉を食べなければ生きられない人種”など思想や信条に合わない役をさせられることが多くなったことで体調を崩し、精神に負担がかかっていたとのことでした。
思想的信条に合わなかった仕事として、『東京喰種』の霧嶋董香や映画『変態仮面』の姫野愛子役などが挙げられています。

さらに、デビュー直後3年間は1ヶ月毎日無休で睡眠時間が1日3時間しか取れないスケジュールであったにもかかわらず月給5万円と奴隷労働のような労働環境下であったと明かしており、さらに人気となった現在も月給20万円だとレプロエンタテインメントのブラック行為を暴露する形となっています。

この労働環境についてレプロエンタテインメント側は「事実と異なっている」と反論しており、5月20日までは契約が残っている事、仕事量に見合う報酬を支払っていた事を語っていました。

幸福の科学の広報部の話によると、出家した清水富美加はこれから“千眼美子(せんげんよしこ)”という名前に改名し、教団の施設で出家修行を行った後宗教家として活動していく事となるのだそう。

千眼美子(せんげんよしこ)という名前は幸福の科学のトップである大川隆法が千手観音からつけた法名であり、救済の象徴ともいえる扱いをしているのだそう。

ちなみに、幸福の科学への出家は希望者が出来るワケではなく、教主である大川隆法から選ばれた人間だけが出来る特別な行為なのだそう。
この出家を行うことが出来た人間は現在信者である1200万人中わずか2000人だけとのことですので、清水富美加は6000人に1人の高待遇で教団に受け入れられたということになります。

この6000人に1人である出家を行った人間は信者を指導する立場となり、瞑想や祈祷を教える特別な立場となるのだそう。

また、大川隆法の長男である大川宏洋が代表をつとめる幸福の科学の芸能事務所『ニュースター・プロダクション』に所属する可能性もあるのだとか。
この事務所はこれまでに映画を10作ほど制作し、毎年1作のペースで映画を出しているため次回作の制作に女優として組み込まれる可能性は十分にあり得ます。

個人のTwitterにて「すり減って行く心を守ってくれようとしたのは事務所じゃなかった」と語り、幸福の科学への全幅の信頼を惜しげもなく披露している清水富美加。
精神的な負荷を抱えている人間を外部から遮断して思想を刷り込む行為は宗教団体にありがちな洗脳行為とも取れますが、清水富美加が会見で説明されたような酷い扱いを事務所から本当に受けていた場合、彼女を宗教にのめり込ませたのは所属事務所という事になってしまいます。

事務所による給与体系などが明らかにされない限りブラック疑惑は晴れそうにはありませんね。