探検ごっこ中に変死体を発見しネット上で『リアルスタンドバイミー』と話題になっている男子中学生たちなのですが、ネット上ではその男子中学生達に対し非難の声や疑惑の声が上がっているようでした。

男子中学生らに対する警察や報道陣の扱いに疑念を持っている人間はそれなりに存在し、中にはかなり厳しい声も上がっているようです。

事件が起こったのは1月28日の19時40分頃。
埼玉県三郷市に住む男子中学生(14歳)達が同市の早稲田3丁目にある空き屋にやって来たところ、屋内で首つり死体を発見したとして警察に通報がありました。

通報を行った男子中学生によると、探検ごっこをしている最中に窓の開いているのを発見し、カーテンを払いのけた所で首つりの遺体を発見してしまったそうです。

見つかった首つり遺体は死後数日の50代～80代の男性で、身長170cm代のやせ形、白髪交じりの頭髪だったとのことでした。
服装は白い作業着に黒いウインドブレーカーと運動靴であり、身元は確認中とのことですが警察は自殺の可能性が高いとして捜査を進めているようです。

事件の報道直後、12歳の不良少年たち4人が死体を探しに旅に出て、様々な冒険を経て本当に死体を見つけてしまうヒューマンドラマ『スタンドバイミー』に似た事件だとして男子中学生らは『和製スタンドバイミー』と大きな話題となりました。

確かに登場人物の年齢と男子中学生の年齢も近く、探検の結果死体を見つけるという点でもよく似ていますね。

Twitterなどをよく利用する10代の若い世代の間では『スタンドバイミー』よりも「名探偵コナンみたい」という声が目立っており、ジェネレーションギャップに衝撃を受けるネット民も多かったようです。

確かに死体遭遇までの過程に絞るとこちらの方が近いかもしれません。

『和製スタンドバイミー』『リアル名探偵コナン』など報道直後から大きな話題となり、衝撃的な体験をしたことに対する心のケアについて心配する声が数多く上がっている男子中学生達。

しかし、この心配の声に対し男子中学生達に対して非難の声や疑惑の声も上がっており、ネット上では厳しい声も相次いでいるようです。

まず、一番多く上がっていたのは男子中学生が行っていた『探検ごっこ』に対する批判。
空き屋の中へ“探検”の為に入って行った男子中学生らの行動は不法侵入罪に当たるとして中学生らの行動を咎めるネット民は多く、報道陣のお手柄扱いに違和感を持ったようでした。

廃墟や空き屋の中へ所有者の許可なく入って行く行為は確かに不法侵入罪であり、廃墟探索や肝試しの為に空き家の中へ入って行った若者たちが警察に通報されるのはよくある事なのだそう。

廃墟に不法侵入した人たちは大抵職務質問後に厳重注意を受けるだけで済むそうですが、この時に持っていた物や態度によっては逮捕される事もあるのだとか。

不法侵入罪で逮捕されてしまった場合、3年以下の懲役または10万円以下の罰金刑に処せられます。

中学生がそこまで田舎でもない場所で探検ごっこをしていたということ自体に疑惑を感じ、「本当は盗み目的で家の中に入っていたのではないか」と男子中学生らの空き巣説も出ているようです。

疑いの理由として、一般的に小学生の遊びのイメージがある“探検ごっこ”を辺りが暗くなった午後8時前に行っていたことが挙げられているようでした。
午後8時前は普通の家庭なら夕飯の時間でもありますので、男子中学生がその時間に家にいない事を不審がったネット民は多かったようです。

さらに、一部では第一発見者である男子中学生らがこの男性を自殺に見せかけて殺した犯人ではないかと疑う声まで出ているようです。

年齢相応な行動ではあるのですが、今回のようなケースの場合、男子中学生らは住居不法侵入罪が適用されてしまうのでしょうか？
もしも中学生らがこの家に入って行かなかった場合遺体は更に時間が経ってから発見されていた事になるため、身元の判別などがさらに困難になっていたかと思われます。

警察の判断が問われるところですね。