20年以上続く長寿番組「開運!なんでも鑑定団」が放送前に、

「番組史上、最高のお宝を発見!」

と、報じました。
このニュースはインターネット上でも関心を集め、
様々な憶測が飛び交っています。

今回、注目されている国宝級のお宝というのは、

「曜変天目茶碗」

というもので、世界に3点しかないと言われていました。
しかし、今回4点目の発見ということもあり、
本物であれば歴史的発見という事になります。

出品したのはラーメン屋の店主。
骨董品を集めるのが好きだった曽祖父が、
戦国武将の子孫から譲り受けたものということです。
ラーメン屋店主いわく、

「残したお宝を父から受け継いだが、
　興味がなく長年押入れに放ったらかしにしてしていた。」

と、語っています。
しかし、曜変天目茶碗の鑑定額は十億円以上になると予想されています。
古美術鑑定人として名高い、中島誠之助も

「番組始まって以来の大発見」

と、驚いているそうです。

「ただの陶器に数十億!?」
と、驚く人もいるかと思いますが、
曜変天目茶碗は大正時代に一度、取引された過去があり、
その時の金額が16万８千円。
当時の1円を、現在の紙幣価値に換算すると約1万円。
つまり、16億8千万円となるのです。

ちなみに大正時代の一般家庭の生活費は1ヶ月28円、
大学の年間学費55円、日雇い労働者の給料は1日1円9銭となっています。

これまでに様々なお宝を鑑定してきた「開運!なんでも鑑定団」。
過去最高の鑑定額をつけたのは、
2005年9月27日の放送で記録された
「柿右衛門様式の壺」になります。

鑑定額はなんと、5億円!!

10年以上、この鑑定額を超えるお宝はなく、
まさにぶっちぎりです。

出品された柿右衛門様式の壺は、
1670年代に初代柿右衛門と柿右衛門家の人々により作られたもので、
完成度が高く、発色も良いと評価されています。

出品者はドイツ人のモーリッツ・フォン・ヘッセンさん。
名家の生まれで、自宅には大量の骨董品があったそうです。
ヘッセンさんの予想鑑定額は1億円でしたが、
5億円という鑑定額を聞いて満足気な笑みを浮かべていました。

「銀河鉄道の夜」や「注文の多い料理店」、「雨ニモマケズ」などの
作品で知られる小説家宮沢賢治の手紙が、
2008年10月14日の放送分で「１億8000万円」の鑑定額がつきました。

宮沢賢治の手紙は過去にも出品されており、
その時の鑑定額は200万円でしたが、
1億8000万円の鑑定額がついた手紙は、
なんと72通!
農学校の友人の保阪嘉内さんに送った手紙ということです。
鑑定評としては

　「明治時代以降の近代文学史の中にあって、
　　超一級の資料となるべき物。
　　ハガキ１枚が120万から280万円の評価。
　　書は200万から600万円の評価となる。
　　生原稿なら4～5枚で1000万円の評価となる。」

と、されました。
また、番組では過去に夏目漱石の書簡も登場しており、
その時の鑑定額は200万円でした。

放送前から話題となった、
2016年12月20日放送分の「開運!なんでも鑑定団」

鑑定される「曜変天目茶碗」の鑑定額は・・

「2500万円」

当初、十数億円の価値があると言われていましたが、
どうやらそこまでの価値はなかったようです。
それでも陶器に2500万円という鑑定額は、
依頼人も驚きの結果です。
また、鑑定人の中島誠之助さんが珍しく興奮していたので、
番組ファンの間では「良い回が見れた」と
ツイッターなどでコメントしています。

曜変天目茶碗の鑑定依頼人は
徳島県の「巽屋」というラーメン店を営んでいます。
濃厚なスープにバラ肉を添えたラーメンが美味しいと評判です。

国宝級の一品が徳島県のラーメン店にあったということは
まだまだ、日本にもお宝が隠されている可能性があります。
家にある物置きや蔵などを一度、改めてみるのもいいかもしれませんね!