ベッキーさんの不倫やショーンKさんの学歴詐称、
読売ジャイアンツ軍の賭博容疑などをスクープし、
2016年の話題を集めたスクープ誌と言えば“週刊文春”です。

しかし、“スクープ誌”の代表格と言えば、
「フライデー」ではないでしょうか。

フライデーは1984年(昭和59年)11月9日に
創刊された写真週刊誌です。

フライデー創刊時に話題となった記事は
小説家・三島由紀夫さんの生首を掲載したものです。

三島由紀夫さんは1970年11月25日に
自衛隊市ヶ谷駐屯地(現・防衛省本省)で
割腹自殺を遂げています。(通称：楯の会事件)
この時、同行メンバーによって三島さんは介錯されています。

フライデーはその時の写真を独自に入手していたようで、
創刊号に三島さんの“生首”を掲載したのです。
この写真は抗議もあり、出版を差し止められましたが、
フライデー伝説の幕開けとなりました。

「ブチ殺すぞ、この野郎！おれは刑務所行きも覚悟している！」

芸能界の大御所と言えばビートたけしさん。
たけしさんがフライデー編集部を襲撃し、
逮捕された事件は今でも芸能界の伝説となっています。

1986年12月8日に、フライデーの記者が
たけしさんの愛人であった専門学生を、
過剰取材して怪我を負わせたことが事件の発端になっています。

怒り心頭のたけしさんはフライデーに

「今から行ってやろうか？」

と、電話で抗議、恫喝しました。

そして、翌日9日、たけし軍団11名と共に
東京都文京区音羽にあるフライデー編集部を襲撃し、
傘や拳で編集部員を殴打し、肋骨骨折などの怪我を負わせました。

大塚警察署は通報を受けて、
たけしと軍団メンバーを住居侵入・器物損壊・暴行の容疑で
逮捕したことが事件の概要です。

たけしさんはこの事件のため、
懲役6ヶ月(執行猶予2年)の判決を受けています。
そして、半年間は謹慎処分となり、
テレビに出演する事はありませんでした。

2006年、人気絶頂だった加護亜依さんが
レストランで喫煙しているところを
スクープしたのもフライデーです。

当時16歳だった加護さんの喫煙写真は、
フライデーのトップスクープとして見開きに掲載され、
大きな話題となりました。

この事件が発端となり、加護さんは所属事務所である
アップフロントエージェンシーから解雇処分を通達されます。
現在でも事務所とは絶縁状態となっているようです。

90年代からトップ司会者として活躍していた島田紳助さんも
フライデーのスクープ記事により引退に追い込まれました。

2011年、島田さんは暴力団との繋がりを
報道各誌に取り沙汰されましたが、
これを否定。

しかし、フライデーは島田紳助さんと暴力団幹部が
仲良く肩を並べる写真を入手していたのです。
このトップスクープにより、
島田さんは言い逃れできない状況になってしまい、
2011年8月23日に記者会見を開いた島田さんは
「引退宣言」をするに至りました。

2016年最後の大スクープと言えば、
俳優・成宮寛貴さんのコカイン使用の疑惑写真でした。
なんと、フライデーは音声テープまで入手しているようです。

このスクープを受け、成宮さんは引退を決意します。
これにより、成宮さんのファンがフライデーに対して猛抗議をします。

・「ふざけんな、責任とれよ」
・「みんなで力合わせてこの会社潰そうよ」
・「何が楽しくて一人の人間の人生壊してんの？」
・「許されると思うなよ。廃刊しろ」
・「人の人生を奪って得たお金で家族養ってるのか」

など、フライデーのツイッターは大炎上。
そして、フライデー編集部からは

「芸能界引退については、成宮寛貴氏本人の判断なので、
本誌がコメントする立場にありません」

と、飽くまで冷静なコメントを提示しました。
一時期、成宮さんはフライデーの報道に対して、
法的処置を取るとコメントしていましたが、
フライデー編集部に起訴状などは届いていないようです。