日本の有名テレビ局の人間が職人さんに横暴な依頼文が書かれたメールを送り、そのメールの内容を職人さん本人がTwitterで公開した事からネット上で大きな話題となっています。

職人さんは精神状態が不安な時期に横暴な態度を取られた事に怒りと悲しみの感情を強く表しており、依頼文を送ってきたテレビ局の特徴も同時にツイートしています。

今回テレビ局に失礼な依頼をされたのはハンドルネーム『骨オヤジ』さんという骨材職人さん。
元々様々な動物の骨を使ったオリジナルのアクセサリーや骨格を作る職人さんのようですが、Twitterにケンタッキーの骨を使って作ったキングギドラの標本を投稿した事で一気に有名人となりました。

ちなみに、この標本を作るのに必要だったケンタッキーの骨はおよそバーレル13箱分。
バーレルの箱は10個以上注文しないと貰えないものなので、そこから計算すると最低ケンタッキー130個分が必要だったことになりますね。

値段にすると250円×130個＝3万2500円となります。
まとめ買いすると1つ当たりの値段は下がりますが、それでもかなりの金額になるでしょうね。

購入したケンタッキーは親戚一同で食べきってから骨を使ったんだそう。

骨オヤジさんは骨材職人としてかなり名のある人物であり、銀座や吉祥寺の他、新宿や名古屋などでも個展が開催されるほどの職人さんです。
その実力は大きく評価されており、最近公開された映画『シン・ゴジラ』でも骨材職人として活躍しエンドテロップにも名前が挙がっています。

Twitterの自己紹介文にも活動内容が記されたブログのURLが貼られており、少し調べればケンタギドラの相手がプロだと分かったはずなのですが…。

ケンタギドラの製作費は材料費だけでも3万2500円。
材料費の元すら取れない依頼料の提示に骨オヤジさんは大きく落胆してしまいました。

骨オヤジさんは遺憾の意の表明と共に実際にテレビ局から送られてきたメール文も公開しており、ネット民を大きく驚かせています。

局側からの依頼内容をまとめると、
・ケンタギドラのような物を依頼料、出演料、インタビュー料込みで1万円で作れ
・ケンタッキーの骨ではなく冷凍フライドチキンの骨で作れ
・骨っぽくない作りにしろ
・骨の色は着色しろ
・非生物の作品も作れ

という内容になっていました。
更に、画像の通りメール文には「いらっちゃいますか？」「この2作品意外にも」など非常に誤字が多く、ビジネスとして他人に送り付ける文章にはとても見えないものとなっています。

誤字脱字が多いことから日本のテレビ局ではないのではないかと予想されていた依頼文の送り主。
しかし、その後骨オヤジさん本人が依頼文を送りつけてきたテレビ局について言及し、あのメール文を送ってきたのは日本の有名なテレビ制作会社であった事を明かしました。

Twitterで骨オヤジさんが呟いていた「ありえない衝撃映像系の番組を作っている」「誰でも知ってる超有名番組を制作してる」というキーワードから送り主の特定を始めているネット民たち。

いまのところ完全特定には至っていないようですが、『株式会社ティーヴィボックス』という会社が一番怪しいという声が大きくなってきているようです。

「ありえない衝撃映像系」という言葉にピッタリ当てはまるフジテレビ『超ド級!世界のありえない映像烈伝』という番組も制作していました。
この会社は他にも過去にはフジテレビ『世界おもしろ珍メダルバカデミービデオ大賞』というテレビ番組も制作しており、「ありえない衝撃映像系」という言葉からこの会社ではないかという疑惑が深まっているようです。

精神科に通う最中にテレビ局から横暴な態度をとられてしまい、自分の人生が否定されたとしてひどく落ち込んでしまった骨オヤジさん。
日本のテレビ局の横暴な態度にネット上では怒りの声が上がっており、技術に対する評価や礼節が低下しているといったコメントが相次いで上がってきています。

日本は職人芸で評価される事の多いお国柄ですのでテレビ局側には「テレビに出してやったら宣伝になるだろ？」といった認識を改めてもらい、対等な契約を結んでもらえるように体質改善を行ってほしいものですね。