世界中で注目を集めた「ポケモンＧＯ」日本でも配信されてから、早くも１か月が経ちました。
そんな中２０１６年８月２３日に台湾メディア・中国時報電子版は「ポケモンＧＯ」ユーザーが殺到した台北市の公園に放棄され溢れた大量のゴミを、台湾在住の日本人が綺麗に片付けたとする記事を掲載しました。

記事には、同市の北投公園で頻繁にモンスターが出現することから、多くの市民が公園に集結した為、交通機関にまでも影響を及ぼした他、公園内に大量のゴミが放棄された状況となったと紹介しました。

国外メディアは「世界終末の日のような光景」と評される程の光景が繰り広げられたようです。

こちらの動画は台湾の新北投公園付近のとある交差点を収めたもの。
一部メディアでは「マラソン大会か宇宙人の侵攻、暴動」を思わせるとまで述べられたこの集団は、近隣で捕まえられる“カビゴン”を求める『ポケモンGO』プレイヤー達なのだとか。新北投地域は毎日1,000人近くのプレイヤーがレアポケモンを探すために集合し、中国メディアからは警察機関と市民防衛団体による事態の収拾を求める声も寄せられていたとのことです。

問題となった台湾の北投公園に放棄された大量のゴミの一部がこちら。

この状況を見かねた、台湾に１５年在住していた日本人の中島健一さんが元の美観を取り戻すべくゴミを拾う行動を起こしたと伝えました。
さらには、応急用品を携帯し、ポケモンＧＯに夢中になりすぎてしまい、市民が転倒したさいなどの手当ができるようにと気遣いを見せたことも併せて日本人の気遣いが素晴らしいと報じました。
中島健一さんは「遊ぶ人たちも袋を持って、ゴミを拾ってくれればいいなと思う」と語ったそうです。

これに対し、現地の台湾人達は感謝の言葉と共に「自分たちの行動が恥ずかしい…」「恥が日本にまで伝わってしまった」「外国人のほうがわれわれよりも台湾を愛し、清潔を愛している。われわれが考えるべきことは何だ」など沢山の反省の声もあつまりました。

台湾だけではなく、日本でも多くの「ゴミ問題」が日々取り上げられています。

日々、ポケモンＧＯで賑わう公園などの施設では、ゴミの放棄が見受けられ、日中そこで遊ぶ子供達がゴミ拾いをする姿が目撃されています。
ペットボトルやお菓子の包み紙、お弁当の容器や箸、一部は中身が残ったままの物もあり、中でも一番多かったのは、タバコの吸い殻。　拾っても、拾っても、無くなることがなく、ゴミを放棄する大人たちを見て「ゴミを捨てないでください！」と注意を促す子供たちの姿も見受けられたそうです。

ポケモンＧＯだけの影響とは限りませんが、ゲームを楽しく遊ぶ上でゲームをする人もそうでない人も互いに心地よい空間を壊してはいません。
一部のマナーの悪いプレイヤーのせいで「ポケモンＧＯ」自体を良く思わなくなる方々が増えてしまうという悲しい状況になっています。

１人１人が「相手の事を思いやる気持ち」を忘れずにゲームを楽しみましょう。また、マナー違反を目撃した際には子供たちではなく、私たち大人が注意を積極的に促していかなくてはなりません。