2018年5月、世間に衝撃が走った「日大アメフト部悪質タックル事件」

当時、大学スポーツ界の中では最大の不祥事ともいわれたこの一連の流れはアメリカンフットボールのみならず多くの大学スポーツに影響を与えました。

事件はその前年に大学日本一に輝いていた日本大学とライバル校といわれる関西学院大学の定期戦のときに行われ、関西学院大学の司令塔選手に対して、日大アメフト部の宮川泰介選手が執拗に悪質なタックルを続けたことが発端として明るみに出ました。

その後、宮川泰介選手はタックルについて監督及びコーチの指示と記者会見で発言。

そして自身はアメフトからの引退を発表。

一躍「時の人」として扱われるようになった宮川泰介選手。

そんな彼がアメフトに復帰をしたということで、またもや話題に上がることとなりました。

当時の内田正人監督の指示や事件の内容、そして復帰に至るまでの経緯や被害者である関西学院大学の対応についてご紹介していきたいと思います。

2018年5月6日、アミノバイタルフィールド（東京都調布市）で行われたアメリカンフットボールの試合で前代未聞の事件が起こることとなりました。

どちらも日本一に輝いたことのある名門同士の定期戦で、日本大学と関西学院大学の1戦はアメフトファンからすると注目の試合。

この試合で日本大学フェニックスに所属するディフェンスライン担当の宮川泰介選手は関西学院大学ファイターズのクオーターバックである被害者選手のマークを任されることになります。

入学時から期待される選手のひとりとして選抜メンバー入りやレギュラーとして活躍していた宮川泰介選手でしたが、当時の練習態度やモチベーションについて監督やコーチから指導される場面があり、
試合メンバーから外されることになっていました。

しかし、どうしたら試合に出れるかと思い悩んだ宮川泰介選手は指導陣に指示を仰ぐことに。

結果として「闘争心が足りない」「相手の選手を壊すくらいの気持ちでいけ」「関学のQB(クオーターバック)を壊してこい」と命令を受けることになります。

そしてそれが出来なければレギュラー復帰は叶わないとまで言われることに。

相手を壊すというのは言葉通り「なんでもやっていいから怪我させてこい」ということで、宮川泰介選手は非常に苦悩することになります。

しかし、監督やコーチの指示に抗えないと判断し、試合当日「やらせてください」と言い試合に臨むことになりました。

結果として彼は3回の悪質タックルにより、退場処分となります。

しかし、日本大学側からはお咎めなし、してやったりといった感じで迎えられる結果に。

この一連の流れに反撃したのはもちろん関西学院大学側です。

自分たちの司令塔を壊された思いから、ただの定期戦が事件へと発展していきます。

事件が明るみに出て、宮川泰介選手は「自らの心の弱さ」としながらも監督からの指示があったと記者会見で告発。

現役大学生が記者クラブにて発言をするだけでも珍しいことだったのですが、さらに事件の首謀者を暴く会見内容だっただけにマスコミ各社は大きく取り上げることになります。

また、その前後に内田正人監督やコーチ陣は指示について否定をしており、事実関係の確認が急務とされていましたが、

宮川泰介選手のコメント、手記、内容の日時など正確性が認められ指導者たちに非があることが明確となりました。

135: 2018/05/29(火) 11:04:57.45 ID:FmnA6ubI0
部員達、怯まず声明文を出しなさい！

231: 2018/05/29(火) 11:20:42.30 ID:0KSbZFH/0
脅迫と強要

234: 2018/05/29(火) 11:21:07.44 ID:EekWeequ0
外部にチクったら
殺すぞ

236: 2018/05/29(火) 11:21:15.34 ID:4uC1gUUS0
生徒を守るはずの学校側が脅しとは
金払ってこんなとこ行くとかもう罰ゲームだし

567: 2018/05/29(火) 12:33:33.56 ID:ZE0n6gDO0
俺の命が惜しくば、声明文を出すのはやめることだな

608: 2018/05/29(火) 12:40:49.53 ID:S1a2gPdd0
やったらダメなことを全てやり尽くす！

127: 2018/05/29(火) 11:04:00.23 ID:N3KHGKI50
スゲーな
ヤクザ顔負けの脅迫

648: 2018/05/29(火) 12:50:45.35 ID:NZYNT00d0
今時こんなことしたら拡散するのに
コーチ陣はアホ揃いだな

614: 2018/05/29(火) 12:42:19.17 ID:cgZ3vN1K0
どんな声明文が発表されるんだろう？
程度の差こそあれ今の社会で

同様の事が様々な集団で行われているだろうから
選手の諸君には忌憚なく事実と意見を公表してほしい


82: 2018/06/02(土) 16:36:10.64 ID:G13Q07220
レッドカード覚悟で相手の選手生命を絶ちにいくスタイル
なぜ否定されないと思うのか謎すぎる

83: 2018/06/02(土) 16:36:21.33 ID:5W3cM+O+0
学長がこれじゃ変わるとは思えないな

84: 2018/06/02(土) 16:36:25.39 ID:xfODm1G/0
膿を膿と思わないところ
日大も政治も

62: 2018/06/02(土) 16:28:20.03 ID:1dpMJ5Bo0
トップ２の偉いさんが権力を盾に、８９３の鉄砲玉みたいなことを学生にさせておきながら
誰が見てもバレバレな嘘をついて、学生に責任をなすりつけようとした事がすでに刑事事件
任命者責任も踏まえて、大学の責任問題なんだってことが未だに分かってないっぽい
こんなんで日本最大のマンモス校を抱える大学のトップとか信じられんわ

14: 2018/06/02(土) 16:11:53.76 ID:Ewnyyuyy0
偉い人達は多分何が悪かったか気づいてないんだろ

自分のやったことの重大さに気付いた宮川泰介選手は相手選手への謝罪を希望。

しかし、日大側から頑なに禁止されていたためすぐには実現することができませんでした。

それからしばらく経ち、自分自身も大学・監督側を告発しようと決心した宮川泰介選手は家族と共に被害者選手の病院へ訪問。

被害者である関西学院大学のクオーターバックの選手もある意味「やむなし」と認め、和解は成立しています。

しかし、被害者である選手の父親は宮川泰介選手にだけ罪をなすりつける日大のやり方を抗議。

宮川泰介選手への寛大な措置を求める一方、監督や指導者たちへの厳罰を求めるコメントを発表します。

被害者の父親は宮川泰介選手に対して寛大な措置を取ってもらいたいという思いながらも、

被害届は「実行犯」に対して有効

という原則に則らざるを得ず、傷害事件とも呼べるこの件に関して宮川泰介選手の名前を挙げながら被害届を提出しています。

もちろんこの事件に対して当局も宮川泰介選手が刑事罰などに処理されないように動きましたので、「犯人」という存在は出ませんでしたが、結局日大内田正人監督はじめコーチ陣の実質的解雇ということで幕を下ろすことになりました。

謝罪会見上では、「アメフトを続けることはありません」と発言していた宮川泰介選手ですが、

その後、いろいろな人間のサポートや被害を受けた関学の選手のアドバイスもあり、現役への復帰を果たすことになりました。

元々日本代表に選ばれるほどの選手で、そのオールジャパンへの参加を日大・内田正人監督によって否定されたことで悪質タックルに及んだという経緯もあり、アメフト界としては逸材を失いたくはなかったでしょうから、これは朗報ということになるでしょう。

私は、5月6日の試合後、アメリカンフットボール部を退部する意思を固め、その旨を記者会見でも述べました。しかし、その後、厳しいチーム状況を立て直していくチームメイトをよそに、私自身がチームの為に何もせずにいることが無責任であると感じ、本当に部やアメリカンフットボールとの関わりを断っていいのか、思い悩む日々を過ごしてきました。

そんな中、橋詰新監督との面談の機会をいただき、今後の指導方針やチームの方向性をお聞きしました。その際、同監督からは、そのご指導の下でチームの再建に加わらないかという打診をいただきました。また、8月中旬、チームに謝罪に伺った際に、チームメイトたちから、部の一員としてチーム再建を目指して欲しいという声をいただきました。

部への復帰は会見での発言を翻すことになることもあって悩みましたが、迷惑をかけたチームメイトに対する償いとして、部に復帰して、新監督のご指導をいただきながら、チームメイトと共にチームを再建していきたいとの考えに至りました。

被害選手やそのご家族及び関西学院大学関係者の方々から、復帰に関してお言葉をいただいたことも私の決断を後押ししてくれました。

そのうえで、関東学生アメリカンフットボール連盟や日本大学関係者にも部への復帰についてご相談申し上げ、本日のご報告となりました。

今回の私の決断をご理解下さり、後押しして下さった皆様には、本当に感謝しております。

部に戻りましても、連盟の処分が解除されるまでの間は、処分の趣旨の範囲での練習参加をいたします。

最後になりますが、私の反則行為によって、アメリカンフットボールに関わる方々、大学関係の方々をはじめ、多くの方にご迷惑をおかけしましたことをしっかりと心に刻み、今後の糧といたします。

宮川泰介

およそ5ヶ月間という謹慎、そして出場停止処分について不明確ではありますが宮川泰介選手はアメフト界に復帰することになりました。

これについてはもちろん賛否両論ありますが、実際に20歳の成人が起こした事件だけに「責任能力」の有無を問われることは仕方ないことだと思います。

本人もそういった批判は覚悟のうえで復帰をしたでしょうし、指示をされたからといってすべてが許されたわけではありません。

しかし、記者会見上でひとり(弁護士はいましたが)の人間として謝罪をした姿は立派だったと思いますし、批判している人間のすべてが20歳のときに宮川泰介選手と同じように罪を認め、実名をさらし、顔をさらし、釈明できるかといわれたらそれは疑問に感じるところだと思います。

もちろんやってしまったことは罪に問われることですが、その後の誠意ある対応は処分が下った内田正人監督やコーチ陣とは比べるまでもなく毅然とした態度、罪を受ける覚悟ができていたように感じられます。

指示を受けたら何をしてもいいわけではありませんが、宮川泰介選手の復帰に対して好意的な意見が多かったのは事実です。

もちろんそれと同数の否定派もいましたが、相手選手側との和解も済んでいますし、事実のうえでは許されていると思います。

否定している方の多くは「5ヶ月間の謹慎で何が変わるんだ」という意見を述べていますが、学生スポーツという期間が決まっているものの中で「5ヶ月」がなにを意味するか分かっていない方が大半なんだなというイメージを持ちました。

スポーツ選手は一般人よりもその活動期間が短いとされています。

そのため、若い頃の5ヶ月というのは大変貴重です。

その時間を反省に充てて、そして復帰を決意した宮川泰介選手の意思を尊重したいと感じました。

今後日本のスポーツ界においてポジティブなニュースでまたその名前を聞くことが出来ればと思います。

いつか怪我を負わせてしまった選手と日の丸を背負って国際大会で活躍する姿を見たいものですね。