セクハラ・パワハラ問題で告発され2017年12月19日に代表取締役辞任を発表した岸勇希ですが、辞任直前に消去していた会社HPからクライアント企業のリストなどが発見され、『株式会社 刻キタル』と関係のある会社や店舗・学校名などがネットに流出しています。

『株式会社刻キタル』は、2017年12月にセクハラ・パワハラを実名で公表された元電通社員の岸勇希が起業し、代表取締役を務めていた広告マネジメント会社です。
ここに勤務する社員は全員男性の元電通社員であり、分かっているだけでも飯島章夫、間宮洋介、岡部将彦、仁藤安久、古川裕也の5人がいるようでした。

上の画像は騒動発覚前のニュースサイトで発見された『株式会社刻キタル』の社員と電通幹部の顔画像。
分かりやすいよう画像に番号が振ってありますが、
①仁藤安久
②飯島章夫
③間宮洋介
④岡部将彦
⑤古川裕也
⑥岸勇希
⑦山本敏博(この方だけ電通の代表取締役社長執行役員)
となっています。

TOPページを除きすべてのページを削除していた『株式会社刻キタル』ですが、12月18日になって『代表取締役の異動（辞任）に関するお知らせ』だけが掲載され、岸勇希の代表取締役辞任と退職が公表されました。

『株式会社刻キタル』がほぼ全てのページを削除した理由として、「会社概要にクライアント企業の名前を載せていたからではないか」という推測が囁かれています。
事実、最近フジテレビやTBSが「クライアント企業にクレームを入れられるのが一番苦しい」と証言してしまったばかりであり、この推測はおおむね支持されているようです。

そういった動きもあってか、ネット上では削除されたクライアント企業の会社名リストがサルベージされて流出し始めており、炎上寸前になってしまっているようでした。

まず、岸勇希らが独立した株式会社電通。
電通は岸勇希についてマスコミにインタビューされた際「退職した人間ですのでコメント出来る事はない」と既に無関係の人間であるかのようなコメントを行っていましたが、実は電通にとって刻キタルは資本提携も行った子会社のような存在であり、トカゲの尻尾切りを行おうとしていたとして批判の声を浴びています。

次に、こちらも大手の飲料メーカー『キリン株式会社』。
こちらは関連企業である『キリンビバレッジ株式会社』が刻キタルに店舗の監督を依頼しており、2017年10月から営業している店舗が1軒あるようです。

『株式会社刻キタル』がキリン株式会社に依頼され監修を行った店の画像。
店名は『Milk.Black.Lemon. By GOGO NO KOCHA』といい、10月7日にオープンした代官山にある店舗は刻キタルが経営戦略などを決定していたようです。

そして、大手電機メーカー・ソニーもクライアント企業として挙げられています。
ソニーは電通と一緒に出資している子会社『株式会社フロンテッジ』のプロジェクトの1つである『フロンテッジ・モチベーション・プロジェクト』を刻キタルに依頼しており、プロジェクトリーダーを務めているようでした。

クライアント企業のリストにはありませんでしたが、スマホアプリ会社『株式会社エムアップ』という企業も刻キタルと共同事業を行う業務提携企業である事が発覚しています。
これはセクハラ・パワハラ騒動発覚前のTwitterで関係が流出してしまったようです。
ちなみに、事業内容はスマホで手軽にアニメを見ることが出来るアプリ、『タテアニメ』のリリースだったようでした。

今回のセクハラ・パワハラ騒動で自ら代表取締役の辞任と退社を決め『株式会社刻キタル』を去った岸勇希ですが、余罪疑惑の多さや自主退職であることから批判の声は止んでおらず、矛盾していた釈明文の事実なども含めて真実の追及を求める声が相次いでいます。
まだまだ黒い疑惑が多い会社なだけにこれからの事業活動は苦しいものになりそうですね。