埼玉県警が模倣犯の出現で成人漫画家クジラックスに表現の規制を求め炎上!模倣された同人誌のタイトルや内容は!?
埼玉県警が同人漫画家に漫画でのエロ表現を規制することを求めた件でTwitterが大炎上しているようです。
埼玉県警がTwitterの報告で大炎上中
埼玉県警が成人向け同人誌作家・クジラックスに表現の規制を求めた事でネットが大炎上を起こしています。
表現の配慮を求めた理由は漫画の内容を真似した模倣犯が出現したからとのことですが…実際の犯罪の内容やどの漫画が性犯罪に利用されたのか、ネット上での反応などをまとめています。
埼玉県警が成人向け同人漫画家・クジラックスを訪問
違法アップロードサイトへの取締りかと思いきや…?
埼玉県警が大炎上したキッカケは成人向け同人作家・クジラックスが行った6月11日のツイート。
ツイートの内容はクジラックスの自宅へ埼玉県警の警察官がやって来たというものだったのですが、そこでクジラックスは違法アップロードされた自身の漫画の内容を真似した性犯罪が発生したためこれからは制作する漫画の内容に“配慮”して欲しいという申し入れを受けたとのことでした。
先日、漫画アクションを買って家帰ってうどん先生の新連載を読んで「ふへええwwww」ってなってたら、その1時間後ぐらいにチャイムが鳴って玄関開けたらガチ警察の方2人が「クジラックスに用がある」って訪ねてきて「ほげええええwwwww」ってなる珍事件がありました。
— クジラックス (@quzilaxxx) 2017年6月11日
内容は「報告と相談」といった感じでこちらとしては「即了解しました!」って感じで終わった要件なのですが、もしかしたらどっかで記事になるかもしれないしならないかもしれない。気をもませたらすみません!
— クジラックス (@quzilaxxx) 2017年6月11日
違法アップロード対策の件は副次的なもので、本題は言えないけど重く受け止めたい内容だったりします。「がいがぁかうんたぁ」を何を思って描いたか等、リビングで小一時間話しました。警察の方はとても誠実な態度でお話しを聞いてくださいました。
— クジラックス (@quzilaxxx) 2017年6月11日
犯人の男、放射能検査の手口以前にもわいせつな痴漢行為等何件もやっていたそうで、がいがぁをネットで見て思いついた方法は彼のバリエーションの一つでしかなく、今回110番通報されたのが放射能検査の手口だから目立ってるんだな、というのはある。
— クジラックス (@quzilaxxx) 2017年6月13日
相談にやって来た警察官2人の態度は終始柔らかく丁寧なものであったとの事ですが…このツイートが行われた直後、埼玉県警のこの行動は警察による表現への“圧力”に近いとして各方面に飛び火していき、ネットで大炎上が始まります。
“相談”を受けた作者自身も「何故自分だけ!?」とあまり良い気がしていない事がうかがえますね。
警察の方も何かお仕事をする必要があったのでしょうし、コンプライアンスを徹底させてるのか終始へりくだってたし。申し入れっていうと仰々しいけど、実際は菓子折りとお茶飲みながらもっとふにゃ~っとした会話をしたよ。がいがぁはアイアムアヒーローやウシジマくんのコマ割りの影響を受けていて…
— クジラックス (@quzilaxxx) 2017年6月13日
「なんでわたしだけぇぇぇぇ」とか言いいつつ、「はいこれは確かに私だけの問題です」って思ってるので、読者や同業者の方も気を揉まないで大丈夫ですよ(^◇^) 予告はしたものの、やはり結構な人の気をもましてしまった気がします。すみません。
— クジラックス (@quzilaxxx) 2017年6月13日
政治家・弁護士・大学教授まで!?各方面で怒りの声
ネット上の反応(話題の人ver)
所管への事実関係の聞き取り等を含め諸々手配しております。本件も問題ですが、埼玉新聞の記事によると「今後、ほかの作者の作品が模倣されて犯罪が発生した場合も、同様の申し入れを行うことを検討したい」との発言も見受けられ、いわれのない規制が増長しかねず誠に遺憾です。またご報告致します。
— 小野田紀美【参議院議員】 (@onoda_kimi) 2017年6月14日
この件だけで、いきなり法規制だ、日本で性表現が禁止と言う事はないと思いますが、警察・司法の対応で、こうした手法が当たり前のように使われてしまうと、それが毎回のように報道されると、表現に対する強い萎縮効果を産みます。
— 大田区議会議員 おぎの稔 東京 維新 (@ogino_otaku) 2017年6月14日
こうした手法は使わないで頂くよう、申し入れをしたく。
これは懸念していた最悪の事案です。真似た犯罪が発生するかも知れないと警察指導で自主規制が進む事態。議員時代であれば直接警察庁に問いただし真相を報道以外の角度から質しましたかがそれができません。どうか報道以上の情報があればください!殺人事件のない名探偵コナンの時代がやって来ます。 https://t.co/7l5DcKhreN
— 山田太郎前参議院議員 表現自由会 (@yamadataro43) 2017年6月13日
埼玉県警が同人マンガ作家に行ったという「申し入れ」ですが、いかなる法的根拠で、どんな権限で、誰が責任者で、どのような議論を経て行われたことなのか、公開してもらいたいです。常識外れもいいところだし、意味も意図も分からない。
— 伊藤 剛 (@GoITO) 2017年6月13日
(草加署、と誤認していたので書き直して再掲)
奥村徹 | 10時間前
弁護士・大阪弁護士会
「保健所から伝染病の検査に来た」などと称して住居を訪問して家人にわいせつ行為するという住居侵入準強制わいせつ事件は強制わいせつ罪の伝統的類型。
わいせつ事件の犯人が「直前に見たAVに刺激されてやった」と供述することもよくあるが、それをみた者が高確率でわいせつ事件を起こすとことはなく、そのAVの販売者が法的責任を問われることはない。
園田寿 | 1時間前
甲南大学法科大学院教授、弁護士
このような愚かな議論は、むかしから繰り返されている。たとえば、明治20年代~30年代にかけて「小説」が社会の堕落の原因であるとして攻撃されたことがある。当時は、「探偵小説」は少年たちに非行や犯罪の方法を教え、「恋愛小説」は性の乱れを引き起こすといったようなことが言われた。そもそも人は何から影響を受けるか分からないし、また行為を行った後で、なぜそのような行為を行ったのかの理由は、後付けでどんな理由でも考えることができる。いわゆる模倣犯がいるのは事実だが、それを防止するために事件報道や出版を控えたり、自粛を(警察が)求めることの方が、国の存立にとってはるかに危ういことである。自由な情報の流れの上にさまざまな制度を構築することが民主主義にとって裁量の方法であって、やむを得ない場合以外は公権力がその流れに介入すべきではないということを、私たちの社会は選択しているのである。
知識人から長文で非難轟々!?
ネット上の反応(世間の言葉ver)
いや、埼玉県警がパトロール回数増やしたり犯罪を未然に防ぐ、犯罪が起きたら迅速に犯人を捕まえる、っていうことをやらないで
— ザッシュ2号 (@zassyu2_ero) 2017年6月13日
エロマンガを真似したからエロマンガが悪いって
いや、責任なに漫画に押し付けてんだよ
責任取るのは埼玉県警だろ
平和を守れなくてすいませんでしたって謝るのお前だろ
アメリカは政府調査でハーバード大が「☓☓の影響を受けて犯罪を行った」というのはことごとく「罪を逃れようとして他に責任をなすりつけようとしているだけ」というのが立証しているので、埼玉県警ほどのアホなことにはなりにくい。
— ぬまきち@SBD2好評発売中 (@obenkyounuma) 2017年6月13日
大御所小説家の本の中に登場する強姦シーンを真似したとか行っても、ちゃんと家まで押しかけるんですかね。弱いものいじめしてるだけってはっきりわかんだね。無能埼玉県警。恥を知れ。
— 阿刀田阿子 (@atouda) 2017年6月13日
強制わいせつで捕まった男が「成人向け同人漫画を読んで手口を真似した」と言ったからと、埼玉県警が作者に「配慮」を要請したハナシ。アホか。じゃあ、日本刀で相手を斬り殺して「桃太郎侍を真似した」と言ったら高橋英樹さんに「配慮」を求めるのか。高橋さんもいい迷惑だな。
— 安達裕章 (@adachi_hiro) 2017年6月13日
送った内容 pic.twitter.com/ewLTMmn5V6
— みしなみなと🕙ところで進捗 (@3_mnt) 2017年6月13日
埼玉県警に電話したんだけど、時間外だった💢 昼休みに再度かけてみる https://t.co/ax9eGw9fYr
— にこ (@nicololitapop) 2017年6月13日
さっき、納税者であるオタクの立場で埼玉県警に抗議のメールを入れました。
— 表現自由の戦士 (@JLearge) 2017年6月14日
よし、明日埼玉県警に抗議のメールを入れよう。
— ミリオタさん@🇹🇼さいたまのフレンズ (@jsddg173kongo) 2017年6月13日
一人の県民としてもはや看過できん。
性犯罪者が成人漫画を参考に起こした犯罪の内容は!?
漫画を“真似した”犯罪の内容は?
画像は今回クジラックスの成人向け同人誌を読んで手口を真似したとして逮捕された矢崎勇也容疑者の顔写真。
この矢崎容疑者は犯行前にクジラックス氏の書いた『がいがぁかうんたぁ』という漫画を読み、その内容を真似して女子中学生への強制わいせつ行為を行ったと供述しています。
矢崎勇也容疑者が行った強制わいせつ罪の内容は、帰宅途中だった女子中学生の後をつけてその子の自宅を特定し、その後両親の留守を見計らって「放射能を調べる調査をしたいから入っていいですか」と声をかけ家の中に侵入、「身体検査をするね」「死にたくなければ声を出さないで」と脅迫しながら体を触るというものでした。
容疑者はこの強制わいせつの他に少なくとも8件未成年女児に対する性犯罪を犯しており、この件とは別の件で逮捕されたところでこの犯行への関与が判明しています。
矢崎勇也容疑者が真似した『がいがぁかうんたぁ』の内容は?
矢崎勇也容疑者が女子中学生への性犯罪の際に“真似した”という漫画の表紙。
この漫画の内容が違法アップロードされており、その内容を模倣して犯罪を起こしたとのことですが…そのサンプルの一部と実際の犯行がどの程度似ていたのか比較してみようと思います。
まず、自宅侵入の仕方について。
漫画では市役所から放射能の検査の為にきたと語っており、矢崎勇也容疑者も同じく女子中学生に放射能検査のためと偽って住居への侵入に成功しました。この点は漫画と一致します。
そして、脅迫のやり方。
脅迫に凶器を使用したか否かは警察から公開されていませんが、少なくとも「死にたくなければ声を出さないで」というセリフは言っていませんね。
こちらは漫画の方が実際の犯行よりはるかに凶悪な事をしているようです。
犯人は被害者の自宅を追跡し特定を行ってから犯行に及んでいました。
実際の作品にそのような記述は無いとの事でしたので、そちらはこのセリフを参考にしたのでしょうか?
埼玉県警は他の漫画家にも申し入れ予定
埼玉県警は今回の配慮申し入れについて「今後、他の作者の作品が模倣されて犯罪が発生した場合も同様の申し入れを行うことを検討したい」と主張しており、これからも犯罪について取り扱う創作作家へ同様の申し入れを行うと主張しています。
この動きは世間の声で変わるのでしょうか?
本当に他の人間に申し入れを行っていくのかを含めこれからの警察の動きが気になるところですね。
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警察が成人向け漫画家に表現の配慮を申し入れたというツイートがされ、それがニュースになった直後からネットの大炎上が始まります。
この事件に反応した人々の中には政治家や弁護士など社会的地位の高い人間もおり、申し入れを受けた成人漫画家の予想以上に大きな話題になりました。