ショーが始まっても、まったくやる気を見せないペンギンが主役の「ペンギンショー」や、野生のトドが自薦で出演しているという「トドショー」などのイベントが、圧倒的な個性を誇る「おたる水族館」。

名前のとおり北海道小樽市にある水族館です。一部では「おたく水族館」とも呼ばれ、マニアの間では特別な存在のようです。

おたる水族館を運営しているのは、「小樽水族館公社」というところ。建ったのは1958年7月だそうで、古いですね。

商業目的の派手な印象はないですが、歴史があって飼育員さんも「子供の頃よく来ていて、ここで働くとは思わなかった」というくらい、昔から地域で親しまれていたようです。

今、尖ったサービスでマスコミにも取り上げられ、脚光を浴びています。

今その、おたる水族館にある看板が話題になっています。

では、さっそく労働条件がホワイトすぎるヒツジ氏の仕事をみてみましょう。社食食べ放題、昼寝し放題のようです。

ある人がゴールデンウィークに家族サービスで訪れた「おたる水族館」。なんと羊が草を食べています。そこに羊用の『労働条件』が張り出されているのを発見。

「ヒツジ殿」となっています。

人も羨むホワイト条件で働いている「ヒツジ氏」とは、この草を食べている羊たちのことだったようです。

以前から化石燃料を使わずに済むようにと、草刈機ではなく羊に草を食べてもらっているという、おたる水族館。自然を大切にしているようですが、労働条件って何でしょう？

　　　　　　　　期間契約社員　労働条件通知書
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成28年4月20日

ヒツジ　殿

　　　　　　　　　　　事業者名：株式会社小樽水族館公社
　　　　　　　　　　　所在地：小樽市祝津3丁目303番地

・契約期間　平成28年4月20日～たぶん10月半ば

・就業の場所　水族館の草地全般

・従事すべき　芝刈り機を使わずにすむように
　業務の内容　伸びた草を食べる

・始業時間　　一応9:00

・就業時間　だいたい17:00くらいまで
　　　　　　※ゴールデンウィークとお盆は早出・延長作業があります

・休憩時間　好きな時に好きなだけ
　　　　　　　例：おなか一杯になったとき
　　　　　　　　：眠くなった時
　　　　　　　　：暑いので日陰で休みたい時

・報酬　　　生えている草好きなだけ
　　　　　　（潮風があたり、適度に塩分を含んでいるので鉱塩は舐め
　　　　　　　なくてよいです。水は好きな時にバケツから飲めます）

・その他　　なるべく、柔らかい芽だけでなく、
　　　　　　固い茎の部分も食べてください。

ヒツジは普段は違う場所に居て、時期になると期間契約社員として働いているとの事。

奈良の鹿もこれには一言いいたいようです。

それでは、みんなの反応です。

自然の中の水族館としての自然を愛する気持ちから羊に草を食べてもらうことにしたのですね。しかしなぜかこの羊を「ヤギ」と間違えて書いてあるニュースが多かったです。

写真を見ると、モコモコの毛が刈られて短くなっています。それで「ヤギ」に見えなくもないです。

おたる水族館では、ペンギンショーも人気（？）です。やる気がなく芸をしないペンギンショーだそうです。そんなものがショーとして成り立つのか疑問ですが、おたる水族館側は強気です。

ホームページにペンギンショーの説明がありました。

この動画でも、餌の魚を見せても無視して芸をせずにどこかへ行ってしまいます。

ハードルももちろん無視。お姉さんもヤケになったのか「誰も飛びませんね！よくできましたー！」って、全然よくできてないのに言ってしまっています。

滑り台の上まで行きましたが、滑りません。歩いて下まで降りてしまいました。

そしておいしそうに魚を食べ、また反対方向へ。

気ままなペンギンたちです。

おたる水族館で行われる「トドショー」のトドは、募集をかけたら自分で柵を乗り越えて入って来て、それ以来出演しているとか？

おたる水族館は生き物もハッピー、お客さんもハッピーというところでしょうか。