“日本のジャンヌダルク”“平成のジャンヌダルク”として広い世代からの支持を集めていた小池百合子氏ですが、その小池百合子氏がテレビ番組放送中に「首相は公明党の山口那津男代表がいい」と発言し、ネットが大炎上しています。

2017年9月25日の午後、安倍晋三首相が9月28日の臨時国会で衆議院を解散することを発表しました。
解散の理由として安倍首相は「北朝鮮への対応や消費税の使い道などについて国民の信を問うため」と述べており、今回の解散を“国難突破解散”と銘打っているようでした。

その国難突破解散が発表された直後、小池百合子都知事は国政に向けて新党『希望の党』を新設したことを発表し、記者会見で国政と都政両方に関わっていきたいという意思を表明します。
これに対し、『都民ファーストの会』で小池百合子氏と連携していた公明党は「不愉快というのが率直なところ。知事は都政に集中して改革を進めると言うから連携した。それをほごにされたのだから怒らない方がおかしい」と連携解消を仄めかしました。

『希望の党』新設を発表して公明党の怒りを買い、危うい立場となった小池百合子氏。
しかし、希望の党発足を発表した25日の夜、小池百合子氏はフジテレビ放送の番組で衆議院解散後の首相は誰が良いかと訊ねられると、「山口那津男さんがいいと思う」と答えます。

小池百合子氏が首相指名した山口那津男さんとは、2017年9月現在公明党の代表を務めている参議院議員の男性です。
2009年に公明党の代表となって以降連続して無投票再選している山口那津男氏は歴代代表の中でも強い影響力を持っており、2012年に自民党と連立政権を樹立した際も重要なかじ取り役となっていました。

性格は温厚でソフトな対応をする人物だと知られており、人当たりの良い人物だとして知られているようです。
しかし、癖のない人間だとして永田町周辺では「敵はいないが味方もいない」人物だとも評されているようでした。

小池百合子氏が首相指名した山口那津男代表の所属する公明党といえば、支持団体の筆頭が宗教法人『創価学会』である事が有名です。
創価学会は法華経系の仏教団体であり、創価大学など巨大な関連施設を持って日本に存在する新興宗教の中では最も信者の多い宗教法人として有名ですが…。

創価学会はフランス・ドイツ・チリ・オーストリア・ベルギー・アメリカの6ヶ国では危険な宗教だとしてカルト指定を受けている団体であり、選挙時期になるとしつこい勧誘がある事で有名な宗教団体でもあります。
ネット上でも創価学会の信者から公明党へ投票するようしつこく勧誘を受けた体験談が多くあり、迷惑行為の多さで悪名高い団体となっているようでした。

公式発表によると、山口那津男代表は創価学会の幹部ではなく、中枢機関にかかわった事もないそうです。

しかし、友人関係や職場関係の人間にも創価へ入信するようしつこい勧誘がある事から創価学会のイメージはあまりよろしくなく、そういった団体が支持母体である事から“公明党＝創価・宗教”というイメージを持っている人はかなりの数になっています。

以下は小池百合子氏の首相指名発言を受けてのネットの反応。
創価学会との繋がりが深いとして悪名高い公明党を支持する発言を公にした事で小池氏に対する批判の声が相次いでおり、小池氏への投票を後悔する声が多く上がっていました。

小池百合子氏が突然公明党を支持する発言をした理由についてですが、大半の人間は創価学会の持つ安定した大量票が目当てだろうと推測されており、自民・公明の連立与党から公明党を切り離す作戦なのではないかと囁かれているようでした。

公明党代表の山口那津男参議院議員を首相指名した事で大炎上し、次回の選挙での立場が危うくなっている小池百合子氏。
彼女は次の記者会見で発言の真意を説明し、炎上を鎮静化させることは出来るのでしょうか？
一度ついたマイナスイメージの払拭は難しいだけに厳しい立場に立たされそうです。