マイクロソフト社が北米時間2017年6月11日に行われた『2017 Xbox E3 Briefing』にて、Xbox最新作となる『Xbox One X』の発売を発表しました。
発表によると『Xbox One X』はこれまでのゲーム機と比べて高い性能を誇っており、他社の家庭用ゲーム機と比べても最強のマシンスペックとなっているのだとか…。

気になる『Xbox One X』の特徴や発売日、現Xbox最新作である『Xbox One S』との違いなどを調べてみました。

これまで『Project Scorpio（プロジェクトスコーピオ）』として狩りの名前が発表され、詳しい特徴などもそこまで公開されていなかったXbox次世代機。
しかし、今回の発表で最新作の正式名称は『Xbox One X』と発表され、詳しい特徴なども含めて様々な情報が解禁公開されました。

『Xbox One X』の特徴として、まずこれまでの据え置き型ゲーム機を凌駕するマシンスペックが挙げられます。
動画では少し見にくいですが、まとめてみると『Xbox One X』のスペックは
CPU：2.3 GHz 8コア
GPU：周波数1172 MHz
メモリ：12GB(4GBはOSに使用するため実質は8GB)
メモリ帯域：326GB/s
ストレージ：1TB
光学ドライブ：4K UHD Blu-ray
なのだそう。

PS4 Proはこれに比べて
CPU：2.1 GHz 8コア
GPU：周波数911 MHz
メモリ：8GB(3GBはOSに使用するため実質は5GB)
メモリ帯域：218GB/s
ストレージ：1TB
光学ドライブ：Blu-rayのみ
となっていますので、ほぼすべての部分において『Xbox One X』がPS4 Proを追い抜いている形となります。

気になる互換性についてですが、ゲームキューブやPS2時代に活躍していたXboxやWiiやPS3と同世代のXbox360のゲームソフトとは互換性が無いようですが、それ以降に発売されたXbox Oneシリーズとはどれとでも互換性があり、XboxOne、XboxOne Sのソフトは『Xbox One X』で遊ぶことが可能のようです。

さらに互換性のある旧作ゲーム機で遊べるゲームソフトは『Xbox One X』のスペックに合わせて4K解像度となり、昔のゲームが最新の映像美で色鮮やかに楽しめるようになっているそう。
好きなゲームをより綺麗な画面で楽しみたい人には嬉しい限りですね。

現在最新である『Xbox One S』との大きな違いとして、ゲームの品質もそうですが何よりVRコンテンツが挙げられます。
『Xbox One X』はXbox One シリーズにおいて唯一のVR対応ゲーム機であり、PS4以上のスペックでVRコンテンツを楽しめるゲーム機となりました。

さらに、一部のゲームではコアの改善で動作反応も良くなっているそうですので1フレームを争うゲームをしている人にはピッタリかもしれません。

アメリカでの発売は2017年11月7日と発表されている『Xbox One X』ですが、残念ながら日本での販売は2017年の年末としか発表されておらず、ハッキリとした日付は判明していないようです。

しかし、値段はアメリカのものと変わらず499米ドルとのことでした。
499ドルは日本円にして約5万5000円(2017年6月12日地点)なので、新品価格が現在約5万円のPS4 Proに比べるとやや高い値段となっていますね。

『Xbox One X』はXbox Oneシリーズの上位互換モデルとして発売されるゲーム機のためVRコンテンツを除いて『Xbox One X』専用のゲームソフトという物はありませんが、それでもXbox独占タイトルは22タイトル存在し、人気タイトルのゲームソフトも多数発売が予定されているのだそう。

まず、世界的レーシングゲームとして有名なForza Motorsport シリーズの最新作『Forza Motorsport 7』。
『Xbox One X』ならこれまで以上にリアルな映像でレースを楽しむことが出来、なめらかな反応で車をコントロールできるのだとか…。
1フレームを争うレースゲームならコンマ1秒の動きに反応してくれる『Xbox One X』は最強のマシンかもしれませんね。

人気作であるアサシンクリードシリーズの最新作『アサシンクリード Origins』も『Xbox One X』から発売されます。
PV映像を見る限り今度の舞台はエジプトを彷彿とさせる砂漠の中のようですね。

さらに、現在PCで世界中に人気沸騰中の話題作『Player Unknown’s Battleground』は家庭用ゲーム機ではXboxのみ独占販売のようでした。
このゲームは『PUBG』とも呼ばれる最近日本でも人気のPCゲームであり、孤島に残された最大100人のプレイヤーの中でただ1人となる生き残りの座を賭けて争うバトルロワイヤルゲームなのだとか…。

FPSなどといった対戦ゲームに慣れている方には是非ともお勧めしたいゲームですね。
孤島のどの地点からスタートするかは最大100人の参加者が好きなタイミングで各々決めるため、ゲーム開始直前の集合場所でのチャットなども楽しいのだそう。

ニンテンドースイッチやPS4に比べて影が薄く、日本では忘れられた存在になり始めているXboxシリーズ。
マイクロソフト社は今回の『Xbox One X』で影の薄さを返上し、日本での勢力を取り戻すことが出来るのでしょうか？

マシンスペックはトップのゲーム機であり、キングダムハーツなど全年齢向けのソフトも発売するだけに是非とも頑張ってほしいところですね。