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過食が治まらない!~辛い症状の連鎖から逃れるヒント~

摂食障害といえば、強いストレスや強迫観念などが原因で引き起こされる精神的な病だというイメージがあります。しかし、最近では精神面での負担が原因ではなく、実生活での食習慣などが原因である可能性もあるのです。

摂食障害が治らない原因は「低血糖」

過食症では短時間で大量のものを胃に詰め込むので、その分急激に血糖値が上がります。
上がりすぎた血糖値を下げるために、大量のインスリンが分泌され、血糖値が急激に下がります。これに空腹中枢が反応し、「もっと食べたい」という衝動が生まれるのです。
最近は、糖尿病治療によるインスリンの効きすぎや、膵臓腫瘍によるインスリンの過剰分泌などのほか、「糖質による食後高血糖」が原因で低血糖を起こすことがわかってきました。これを機能性低血糖症(または反応性低血糖症)と呼びます。
低血糖症と糖尿病は、一見まったく正反対の病気にみえますが、どちらも「血糖値のコントロールがうまくいかなくなる」という意味では同じカテゴリーの病気だと云えるでしょう。
そして大切なのは、この低血糖症が過食症状を引き起こしている直接の『カラダの原因』であることです。

摂食障害を引き起こす原因の一つが、「機能性低血糖症」と呼ばれる病です。糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンの働きが弱ってしまうために引き起こされる病ですが、この機能性低血糖症は逆にインスリンの働きが強く出てしまうため、血糖値が大きく下がってしまうことが原因で引き起こされます。
機能性低血糖症が起こる原因の一つとして短時間で大量の炭水化物を摂取してしまうことが挙げられます。炭水化物を大量に摂取すると一気に血糖値が上がるため、血糖値の急上昇を抑えるべくインスリンが大量に分泌。結果として低血糖症による症状が現れてしまいます。血糖値の低下は脳の機能を低下させてしまうため、脳は急いで食事を摂ろうとし、結果として自分では抑えきれないほど強い食欲の衝動が現れてしまうのです。

摂食障害で引き起こされる低血糖症の症状

(1)中枢神経症状
意識の混乱、おかしな行動、集中力の散漫、眠気、発語困難、頭痛、複視(ふくし)、けいれん、昏睡(こんすい)などです。
(2)自律神経症状
空腹、発汗、震え、不安、動悸(どうき)、口唇乾燥などです。自律神経症状は主にインスリン拮抗ホルモンの作用によります。
低血糖症になると人体の低血糖回避システムが働き、血糖を上げるためアドレナリンをはじめとするホルモンが大量放出されるので、空腹感、悪心、無気力、発汗、動悸・頻脈、震え、イライラ、といった交感神経刺激症状が現れます。これらの症状は、さらなる低血糖が中枢神経の機能の低下を招くことを警告するサインです。

機能性低血糖症の症状は、強い食欲による衝動以外にも、精神・身体にさまざまな悪影響をもたらします。集中力の低下や眠気、イライラや無気力感といった精神的な不安定さが現れるほか、動悸やふるえ、吐き気などの症状が引き起こされることもあるのです。放置するとさらなる過食による症状の悪化や、うつ病などの二次障害が現れる可能性もあります。
もしも上記のような症状に心当たりがあるのなら、摂食障害などの症状に対応する心療内科で相談してみるとよいでしょう。

摂食障害の完治とクリニックの関係~長く通えるクリニック選び~

もしかしたら自分は摂食障害かもしれない・・・そんな不安がある場合は、専門のクリニックで診断してもらうのが一番。しかし、一般的な摂食障害のクリニックは、主に精神面での治療とケアを行なう心療内科です。精神的な問題が原因ではない機能性低血糖症である場合、どのクリニックに受診するべきか、多くの人は悩んでしまうでしょう。

完治させたいならクリニックを受診

過食症は完治するまでに時間がかかるものの、完治できる病気です。
心療内科や摂食障害に対する専門科があるクリニックを受診し、カウンセリングや投薬、そして自分の思考を変えていくことで改善されます。
摂食障害の専門的な病院はまだまだ少ないのが現実ですが、それでも少しずつ、摂食障害専門クリニックや、病院の摂食障害外来(または思春期外来)も増えてきています。
摂食障害のうち、拒食症で過食の症状がない場合は低体重・栄養失調による身体的合併症に対して治療をし、心身を落ち着かせればよいとされています。
過食症と、拒食症で過食症状をともなう「むちゃ食い/排出型」の場合は、合併症に応じた身体療法のほかに、対人関係療法や認知行動療法といった心理療法が行われます。
摂食障害の患者さんの多くは、低血糖と栄養不良の両方が見られますが、低血糖の度合いと、どの栄養素が不足しているのかを見つけ出すことを目的として、このような細かい血液検査を行います。その結果をもとに、正しい食事指導と栄養の補充などを行い低血糖と栄養欠損を治療することで、摂食障害を治療します。

機能性低血糖症の場合、受診するべき病院の科目は内分泌科か糖尿病科といった科目です。しかし、こういった特殊な科目がない病院もあるので、専門的な科目が見当たらない場合は内科の病院でもOKです。
しかしながら、こうした機能性低血糖による症状は医師の間でも知られていないことが多くあります。摂食障害の症状を伝えると、糖尿病だと診断する医師もいれば、精神障害の方の摂食障害だと診断されてしまうこともあります。正確な診断を受けたい場合は、摂食障害を専門とする心療内科で診察を受けてみましょう。心療内科では摂食障害に関する多くの知識があるため、きちんとした診断に基づく治療を行なってくれます。

一人でも受診できるクリニックの選び方

精神的な症状というイメージが強い摂食障害ですから、心療内科などで受診するとなると不安を覚える人も多いでしょう。そこで、一人でも安心して受診できるクリニックの特徴をお教えします。

▼医師の対応が丁寧

安心して話ができる先生のいる病院を選ぶことが大切です。

摂食障害は、治療に長い時間のかかる病気。
医師との信頼関係が治療効果を大きく左右すると言っても過言ではありません。

単に「評判が良いから」という理由だけで選ぶのでは、先が心配!!
数回通って、「何か違う」、「話しづらい」などの違和感があれば、病院を変えてもよいのです。

先生とやり取りしているときの「感じ」、フィーリング、そのときの自分の感覚を見てください。

「合わない」と思いながら通い続ける必要は、まったくないです。

▼カウンセリングが充実している

2つ目のポイントは、カウンセリングが充実している病院であることです。
摂食障害は、背景に様々な対人関係や心理的な問題を抱えていることが多いと言われています。
そのため、摂食障害の治療では、本人のカウンセリングだけでなく、家族を含めたカウンセリングを行うことが望ましいとされています。また、カウンセリングは病院によって、保険が効くところと自由診療になるところがあります。
保険診療と自由診療では料金が異なるので、事前に調べておくことが必要です。

▼治療法が豊富である

摂食障害は心の病気と言われますが、極端なダイエットや偏った食生活、嘔吐や下剤の乱用などでカラダに様々な悪影響を起こしているため、身体の治療も非常に大切です。
一般的には、心療内科などで投薬治療や心理カウンセリング療法が行われており、症状が重い人には入院による治療も受けられます。
治療法は基本的な心理教育や栄養療法の他、心理療法と薬物療法が中心になります。心理教育では病気に対する正しい知識を身につけ、健康的な食生活に改善するための助言などをします。

治療を受けるクリニックを探す場合、重要となるのはクリニックの医師が信用できるかどうかです。対応が悪い医師や、悩みなどを相談しづらい医師ですと、治療もいい加減なものになる可能性があります。きちんとした信頼関係を築けるかどうかがクリニック選びの基本となります。また、摂食障害の治療を行なうクリニックによっては、心理療法による治療法だけでなく、栄養療法や薬物療法など、患者さんの症状に応じて治療法を選択してくれるところもあります。摂食障害の治療は多くの場合長く掛かりますが、治療法を適宜選択し、身体面から精神面へのケアを行なってくれるクリニックなら、他のクリニックに比べて症状も早く回復するでしょう。

機能性低血糖症の検査・治療

低血糖症の確定診断には、5時間のブドウ糖負荷試験(Oral Glucose Tolerance Test:OGTT)をおこないます。

OGTTは、空腹時に75gのブドウ糖(グルコース)が入った飲料を飲んで、十二指腸上部で吸収されたブドウ糖の濃度(血糖値)が血液の中でどのように変化するかを、5時間かけて9回の採血で調べます。(ブドウ糖の一部は、口腔内や胃からも吸収されます。)
同時に、すい臓から分泌されるインスリン値(IRI)や体温も調べます。
血糖値を上昇させることが、直接的な治療法となる
食物(特に糖分を多く含むもの)を摂取する
低血糖症の症状(意識障害など)で口から摂取できない場合には、ブドウ糖を含む点滴を行う

低血糖症の原因に対する対応も必要
薬の変更や量の調整
腫瘍が原因の場合には腫瘍の切除など
低血糖の症状を繰り返す場合には、食事のタイミングや量、回数を工夫することで対応できる場合もある

精神的な症状がない機能性低血糖症であれば、クリニックで適切な治療法を受ければ症状の回復をすぐに実感できるでしょう。しかし、機能性低血糖症の病に陥っている人は、多くの場合精神的な障害が併発していることがあるため、完治するには身体・精神面へ長期のケアが必要となります。クリニックで通院するだけでなく、日頃の食生活の改善など、治療には患者さん本人の努力も必要です。

治療中に心掛けたい食事メニュー~日々の努力で過食は治る~

機能性低血糖症からくる摂食障害は、多くの場合食事療法によって治すことができます。クリニックから処方されるサプリメントなどを服用しながら、毎日の食生活の見直しを行ないましょう。

完治に向けた具体的な食事メニュー

機能性低血糖症は自制が難しいほど強い食欲が現れるため、自力での食事制限は難しいと多くの人は考えるでしょう。しかし、クリニックに通院しブドウ糖注射などの治療を受ければ、精神的な安定によって食欲も徐々にコントロールできるようになります。クリニックでの治療を受けながら、毎日の食生活を改善していきましょう。

▼食事および生活習慣で注意するべきこと

食事療法ではまずこのようなことに注意しましょう。
糖分や炭水化物を食べ過ぎない
カフェインやアルコールをなるべく摂らない
精製(白砂糖ではなくキビ砂糖や甜菜糖にする、白米は玄米にするなど)された食べ物を減らす
一食の食事量を減らし、食事の回数を増やす
一品料理(うどん、パスタ、丼ものなど)をなるべく食べない
新鮮なものを摂る
亜鉛やビタミンBを積極的に摂る
タバコを控える

▼低GI値食品を選ぶ

お菓子、ジュースなどに多用される白砂糖やブドウ糖果糖液糖、白米や白パンなど精製された穀物に含まれる炭水化物は高GI食品です。一方。低GI食品は、肉や魚介類、大豆製品、野菜、海藻、果物など。同じ穀物でも、白米よりも玄米や雑穀米、食パンよりも全粒ライ麦パンなどを選ぶと、血糖値の上昇が穏やかになります。

▼油分をしっかり摂る

ひとつには、揚げ物などの油分を避けていると、その栄養バランスが欠けるために、油分などの高カロリーなものに対する欲求や、あるいはそれに代わって甘いものへの欲求が高まり、過食を生じる可能性が出てくるからです。

機能性低血糖症による症状の原因は、血糖値が急上昇・急下降してしまうことです。上記のような食事を摂ることで、血糖値の乱高下を防ぐことができるでしょう。
また、食べ物に気をつけるだけでなく、タバコやアルコールの摂取にも気をつける必要があります。体には「アディポネクチン」と呼ばれる血糖値を下げるホルモンが存在しますが、喫煙をするとこのホルモンの分泌が減少し、血糖値が上昇します。また、アルコールは肝臓内のグリコーゲンをブドウ糖に分解し、血糖値を上昇させてしまう働きもあるのです。タバコやお酒などの習慣も、血糖値の乱れをもたらす要因となりえるため、治療中はできるだけ量を控えることが重要となります。

摂食障害と別れを告げた女性たち

下記に、実際に摂食障害を克服した人の声を記載しています。治療中での苦労をしたことや、治療方法についての情報を見ていきましょう。

過食してはダイエットを繰り返し、このままではダメだとクリニックへ行ったところ、極度の栄養失調と低血糖症だと言われました。栄養療法でビタミンB群の投与や、亜鉛、タン白質、鉄などを処方され、低血糖症はウツ状態になりやすいということも教わり心理カウンセリングも受けました。

治療を始めて1ヶ月でだんだん気持ちが前向きになり、笑顔になれる日が増えてきました。2ヶ月後にはあれだけやめられなかった過食がピタリと止まり、死にたくなるほど落ち込むこともなくなったんです。1年後の今、ストレスを感じると過食をしてしまうなどまだ波はありますが、前のような体重の増減もなくなり、前向きな気持ちになっている自分がうれしいです。
心療内科での治療を終えて変わったことは、過食が減ったこと。まだ、完全に治ってはいませんが、過食のない生活の心地よさが実感できるようになりました。

それに一番大きく変わったのは気持ちが穏やかになったことです。物事を冷静にとらえ、過食のスイッチが入るのを自覚できるようになったのです。周りからどう思われているかを気にする性格は相変わらずですが、以前よりもマイペースに過ごせるようになったと思います。

今もまだ不安ですが、先生を信じてどうにか後戻りしないよう頑張っていきたいです。

機能性低血糖症による摂食障害は、食事療法がメインの治療法です。そのため、誰でも食事制限などをすれば自分一人で簡単に治せるだろうと考えます。しかし、食事療法による治療は常に自分一人で症状に立ち向かわなければならないため、一人で治療を行なうと、途中で心が折れてしまうこともあるのです。一人で治療を行なうことが無理だと思えるならば、専門のクリニックで治療を受けるとよいでしょう。

治療に焦りは禁物

5~10年の追跡期間で、50%の患者さんが完全に回復し、30%の患者さんは再発しており、20%の人はなおも神経性大食症の診断基準を満たしているという報告があります。さらに、9~11年の追跡期間で、回復と部分回復が47~73%、不良が9~30%となっています。
過食症になると、症状の安定や完治までに時間がかかることがめずらしくありません。
そのため、「治療を始めてみたとたんに太った」と感じたり、治したくないと感じている自分を責めたりとさまざまな葛藤があります。

実は、このような「やせることへのこだわり」や「ものごとを否定的にとらえる気持ち」が強くなってしまうのも、やせて栄養が不足していることが原因の1つなのだそうです。

適切な治療続けていれば気持ちも安定してくるので、自分を追い込まずに上手にストレスを逃がしていく方法を考えていきましょう。

摂食障害を患う人の中には、食べることへの罪悪感を覚える人もいます。機能性低血糖症に陥ると、脳は糖分を補給するために食欲を刺激しますが、食べるということに強迫観念を抱いている人ですと、すぐに食べた分を吐いてしまうのです。吐いてしまうと糖分をまともに得られないため、吐いた後再び大量の食事を摂るといった悪循環に陥ります。
このような重篤な過食症状を発症している人ですと、治療も時間が掛かる上、再発してしまう率も高くなってしまうため問題です。完治をさせるにあたって重要となるのは、摂食障害という病に関する知識を増やし、正面から向き合うことでしょう。自分自身の障害を受け入れ、心療内科での精神的な治療と食事療法を続けることで、一歩ずつゆっくりと着実につらい症状を改善していくことができるのです。

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