最近は若い女性でも、全体的にみると痩せているのに、ウェストがくびれていないずん胴の人や、お腹がぽっこりしている人が増えています。そこには生活環境の変化もあるのですが、なぜそのようなことが起こっているのでしょう。まずはウェストのくびれがなくなってしまう原因からお話したいと思います。

「ウェストのくびれがなくなってしまう原因なんて、単なる太り過ぎではないの？」と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。特に若い女性の場合、やせているのにウェストのくびれがない人がたくさんいます。では、なぜウェストのくびれがなくなってしまうのでしょうか。単純に太っているケースは除いて考察してみたいと思います。

「最近の若い人」というからには、昔の若い人と何か差があることになりますが、そこには生活習慣の変化の存在があります。現代人は40年前と比べると、日常生活での運動量が60%にまで低下していると言われています。

水洗便所が普及して、用便の時にしゃがまなくなったり、電化製品にはリモコンが付いているので、電源を入れたり切ったりする時にいちいち立って歩く必要もなくなりました。また、お風呂も指一本で温度調整までして湧かしてくれます。

このような便利な生活になったことで、日常の中で「ちょっと立つ」とか「ちょっと歩く」といったことが絶対的に減ってきているのです。そのため、昔と比べると若い人の運動能力の低下が指摘されています。

やはり昔の若い人と比べた場合、現代の若い人は姿勢が悪くなっています。姿勢が悪いとは簡単に言うと猫背の状態になっていることを言います。猫背になるとお腹にシワがよりますが、この姿勢を継続することでお腹に脂肪がつきやすくなり、結果としてウェストのくびれがなくなってしまうのです。

姿勢が悪くなった一つの要因は、床生活から椅子生活に変わったことが挙げられます。特に昔の女性は床に座る時は正座をしていたので、背筋がピット伸びていましたが、椅子生活になると必然的に姿勢が悪化することとなります。

また、現代はスマホの普及やデスクワークの増加などもあって、手元やディスプレイを覗き込むような姿勢をとる機会が増えています。長時間のスマホやパソコンによって姿勢が悪くなることも、ウェスト周りに脂肪がつきやすくなる結果へとつながります。

それではウェスト周りのくびれを作るには、どのようにすれば良いのでしょうか。単に食事制限をしたりするとリバウンドが怖いので、その他の方法を考えた方がいいですよ。

置き換えダイエットは、簡単に言うと日々の食事の内の一食をカロリーの低い食事に置き換えることを言います。代表的なのはスムージーを朝に摂る事でしょう。朝スムージーを摂ることには、カロリーを控える以外にも、フレッシュな酵素を摂取できるというメリットがあり、まさに健康的なダイエット法であると言えます。継続すればまず、ウェスト周りから脂肪が減ってきますよ。

スクワットというと下半身の運動というイメージがあるかもしれません。所が、スクワットにはお腹周りの引き締め効果もあるのです。なぜなら、ウェストのくびれがなくなってしまう原因の一つである腸腰筋に、スクワットはアプローチすることができるからです。

腸腰筋はお腹側にある股関節と腰骨を結んでいる筋肉ですが、この筋肉が固くなることで代謝効率が低下し、お腹周りに脂肪がつきやすくなってしまうのです。そのため、スクワットによって腸腰筋を刺激することで、ウェストにくびれを作ることが可能となるのです。

スクワットは腹筋や腕立て伏せに比べると、比較的取り組みやすい運動です。なぜなら下半身の筋力は上半身よりも強いからです。1日に30回のスクワットを続けると、1ヶ月後にはくびれができ始めていると思いますよ。