8日の早朝、博多市博多区のJR博多駅前の道路で大きな道路の陥没事故がおきました。

陥没がおきた市道には、縦10メートル横15メートルの穴が2ヵ所空いたが、徐々に広がり、30メートル四方にまで広がり、深さは15メートルとなってしまいました。

30メートル四方というと、5車線の道路を丸々飲み込んでしまった様子で、その模様を映し出している空からの画像は、日本とは思えない、恐ろしい様子を映し出しています。

陥没した原因は明確にはなっていませんが、穴が空いた下には地下鉄七隈沿線工事が進められていたようです。

博多駅(仮称)部分の掘削中で、25メートル地中深さを掘っていました。

早朝の5時位に、掘削中の地下現場に水が流れ込んできたため工事を一時中断。

点検を進めていたところ、10分後に道路が崩れてきて、今のような大きな穴になるまで崩落したそうです。

この陥没事故を受けて交通局幹部は、
「万全の処置をとってきたが、一番恐れていた陥没事故が起きた。」
「深く反省している」
と説明しています。

このような大きな陥没事故になったのは、地下鉄の掘削工事が原因として間違いないような気がします。

陥没した瞬間の映像です。

大きな音と共に信号機をなぎ倒し、土砂に弾きづり込まれている様子の恐怖を覚えます。

この後、崩落が進んでいく途中、穴から炎も見えたという情報もあり、地下のガス管が破裂したのでは？と、大規模なガス漏れも懸念されています。

それにより、道路周辺一帯を通行止めにし、警察は火の使用をやめるよう呼びかけています。
また、九州電力は博多駅周辺800戸が停電が発生していると発表。
一時、2.5キロ先の博多国際空港も停電になったとしたが、こちらは自家発電により仮復旧しました。

博多駅周辺とあって、銀行や飲食店、コンビニなどが集まっており、開店できない状況に陥っている商業施設も少なくはないとみています。

福岡銀行では、オンラインシステムに障害が発生し、10時30分の時点で窓口での入出金や振り込み、ATMの利用も出来ない状態になっています。

博多駅周辺はホテルも立ち並ぶ地区。

駅前のホテルでは早朝にいきなり停電になり、館内の電子機器が全て使用できない状態に。

ロビーは真っ暗になり懐中電灯で対応中のようで、ホテル従業員は「お客様の朝食のサービスをどうしようか」と困惑し、配膳できるもので対応したようです。

また、海外からの観光客は朝から停電と、空にはヘリコプターが飛び回る様子をみて「何が起こってるのか」と不安な表情を浮かべている人が大勢いたようです。

写真のように、コンビニの店舗出入り口のギリギリまで崩落した現場。

幸いにもけが人はいなかった模様です。
これだけ大きな陥没の穴と、博多駅前の道路にも関わらず、巻き込まれた人がいなかったそうです。

穴の様子からみると、走行車や歩行者の転落が無かったのは、本当に奇跡としか言いようがありません。

ただこの先、ガス漏れでの2次被害、地下水の増上で更に陥没規模が大きくなることが懸念されています。

陥没の大きさに、むやみに近づく事も出来ないようなので、この事故の収束はまだまだ先になりそうです。