日本国内でファンタジー世界に入り込んだような錯覚に陥る秘境が発見され、冒険好きや絶景好きの間で神奈川県の株が急上昇しているようです。

発見された秘境の名前は神奈川県の足柄上郡山北町にある『ユーシン渓谷』。
ちょっとアクティビティが欲しい国内旅行の行き先にいかがでしょうか?

ユーシン渓谷は洞窟のようなトンネルを3つくぐり抜けた先にある青い絶景スポットです。
トンネルの上部には今のように電灯などの照明器具が取り付けられていないので、訪れる時には必ず懐中電灯やその他照明器具が必要になってきます。

画像は一つ目のトンネルである境隧道(きょうずいどう)。
灯りは無いながらもトンネルの長さが短いのでこちらはまだ明るい内に来れば懐中電灯は必要ではないのですが…。

二つ目のトンネルである青崩洞門(せいほうどうもん)以降はこんな感じ。
手掘りのトンネルなのでまるで洞窟のような外見となっており、勿論街灯はありません。

こちらは一つ目の境隧道と違ってトンネルの長さも結構長いのでたとえ真昼間に来ても足元が見えないほどの真っ暗闇に包まれてしまう事となります。

境隧道や青崩洞門、そしてもう一つのトンネルを潜り抜けるとユーシン渓谷に到着します。
ユーシン渓谷は常に水が『ユーシンブルー』という青色に染まっており、頭上に広がる断崖も相まって幻想的な雰囲気に包まれるでしょう。

辺りは静かで人の気配がほとんどなく、大自然の神秘を存分に味わう事が可能です。

ちなみにユーシン渓谷のすぐ近くにある玄倉ダムの水も画像のように澄んだユーシンブルーをしており、川辺では水遊びも楽しめます。
こんなに神秘的な川の水が発電所の電気に使われるのはちょっともったいない気分になりますね。

ユーシンブルーの色は日によって様々な色味に変わり、場合によってはエメラルドグリーンの日やターコイズブルーの水面になっている事も珍しくないんだそう。

雨が降った翌日は土砂や土で川の水が濁りがちなので前日の天気には気をつけましょう。
一期一会の川を楽しむ事が出来ますね。

ユーシン渓谷近くは車やバイクなどが通行禁止になっている上、近くに駐車場はほとんどありません。
車は小田急線新松田駅またはJR御殿場線谷峨駅近くの駐車場に停めておき、駅のバス停からまず富士急湘南バスの『西丹沢自然教室』行きのバスに乗り込みましょう。

あとは約45分間バスに揺られ、『玄倉』というバス停で降りればユーシン渓谷に最も近い場所に着く事が出来ます。
あとはバス停近くの『玄倉商店』で特製の地図を貰い、道順通りに『玄倉第二発電所』というところまで徒歩で歩けばユーシン渓谷に到着です。

ユーシン渓谷は付近を車などで通過する事が出来ず、『玄倉商店』からユーシン渓谷のある『玄倉第二発電所』まではおよそ6㎞の道のりをハイキングする必要があります。

途中には暗くて長いトンネルも有りますので絶対に動きやすい服装で来るように気をつけましょう。ヒールは厳禁です。

ユーシン渓谷は画像のように水底が見えるほど澄んでいる事が多いので水深を見ることは比較的容易ですが、それでも中には成人男性でも足がつかないほど水深が深い場所が存在します。

川遊びの時は深い所に行ってしまわないように細心の注意を払いましょう。

秘境スポットや絶景スポットは有名になると行くまでの道が整備され、通いやすくなる半面観光スポット化して段々と冒険味が無くなってしまいます。

しかしこのユーシン渓谷はまだ見つかったばかりで観光化が進んでおらず、『スタンドバイミー』のような冒険をしてみたい方にとってはピッタリな秘境スポットです。

近くには温泉宿もあるので日帰り旅行先や温泉旅行にもピッタリです。
まだまだ手垢のついていない新しい絶景スポットなのでこれから爆発的に人気が上がっていくかもしれませんね。