冤罪か性犯罪か?「AV出演強要問題」とは

謎の団体が出した謎の報告書の真偽が疑われている

これが問題の報告書

これが問題の報告書

タイトルは「ポルノ・アダルトビデオ産業が生み出す、女性・少女に対する人権侵害 調査報告書」

AV出演強要問題が浮上したのは、2016年の5月下旬です。ある女性が「同意をしていないのに、AV制作会社に無理矢理AVを撮影された」と証言した報告書が発表され、騒ぎになりました。

この当初は、「なんてひどいAV制作会社だ!かわいそうな女性たち!」というイメージでしたが、ここ数日、風向きが変わってきました。

ほかのAV女優が「これって冤罪だよ!こんなひどい業界じゃないよ」と次々と言い出しているのです。

そのAV女優は、現AV女優の紗倉まなさん、天使もえさん、蒼いそらさん、元AV女優の川奈まり子さんらだと言われています。

この報告書のタイトルは「ポルノ・アダルトビデオ産業が生み出す、女性・少女に対する人権侵害 調査報告書」。

提出したのは、謎の団体「認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ(HRN)」というところです。

天使もえさん

天使もえさん

「これって冤罪だよ!こんなひどい業界じゃないよ」

今ごろ「冤罪だ」との意見が!ヒューマンライツ・ナウの報告書

報告書には、肉体的、金銭的、精神的に脅してAV出演させられる女性が後を絶たないという主旨で、以下のようなことを書かれていたらしいのです。しかし、この団体のホームページにあるべき報告書のPDFはすでに消されてしまい、読むことができないようになっています。

「タレントやモデルにならないかとスカウトされたが、AVに出演させられた。法外な契約違反金を請求されるなどの脅しにより、出演せざるを得なくなり心身に重大な傷を負っている女性が後を絶たない」

なんとなく、どこかで見たような文章。まさか……

とにかく、ここで書かれているAV制作側の表現があまりに極悪で、事実と違い、現場サイドからも冤罪なのではないかといわれているのです。

「ポルノ・アダルトビデオ産業が生み出す、女性・少女に対する人権侵害 調査報告書」衝撃の内容

その後、他からのリンクでPDFが見つかりました。32ページに細かい文字がびっしり書かれています。

http://hrn.or.jp/wpHN/wp-content/uploads/2016/03/c5389134140c669e3ff6ec9004e4933a.pdf

読んだ感想ですが、現在は街角でのスカウトが禁止されているにもかかわらず、すべてのAV制作会社やプロダクションが無秩序に街角で女の子をスカウトしているようにとれる書き方など、事実を誤認しているか、湾曲しているか、ととられてもおかしくない部分が散見されました。

また、女優さんの被害状況を聞きとり調査した先は、女性の人権団体で、こちらも偏った内容の可能性を感じました。

たとえば「嘘をついて洗脳して出演させた」など

マークスジャパンの面接の様子

マークスジャパンの面接の様子

ちゃんとしてそうですよね…

また、著名なタレントも最初はAVに出演した、などの虚偽の説得を毎日受けて、洗脳に近い状態で(引用者注:AV出演に)OKする女性もいる

著名なタレントでAV出演の経験がある人はほんとうにいるので「虚偽の説得」ではないですね

撮影内容は事前にはほとんど知らされず、突然本番を迎えるが、撮影内容は過酷で有無を言わさぬものであり、撮影現場では拒絶したり、逃げることは許されないまま、意に反した性交渉を長時間にわたり強要されることになる。

これが本当なら、犯罪ですが、今回取り上げられたマークスジャパンやDMMなどの大手で行われていたとは考えにくい。

紗倉まなさん

紗倉まなさん

実際に現役のAV女優も「事実と違う」と反論しています。

実は、極悪なAV制作会社も本当にありますが、そこはこんなに生ぬるくなく、もっと過酷な場合もあります。

しかし、やはり大手ではやってないと思います。

報告書のなかには見過ごせない相談も

プロフィール撮影のようす

プロフィール撮影のようす

上記のようにちょっと間抜けな調査結果もありますが、中には見過ごせないものもあります。

出演を断りたいと言ったら、違約金を強要される
未成年時に出演させられた
感染症になってしまった
(同意なしで)身体を拘束されたまま凌辱される
大量の水を飲まされる
売れなくなったと言われ、レイプ、スカトロなど次々と過激な演技を強要される
浣腸器具挿入により肛門裂傷で全治4か月(バッキー事件)
販売停止を求めたが受け入れられず、顔を変えるため整形手術を繰り返す
AV出演を恥じ、自殺する


これらの問題も、管理の行き届いていない一部の制作会社やプロダクションではありえると思います。

蒼井そらさん

蒼井そらさん

でも、全般に「感情的で大げさ」な印象を受けました。

現場の人によると、AV女優さんは基本、「委託業務」なのだそうです。

業務である以上は、現場で怪我とかはあるかと思います。プロ意識があれば、いくつかのことは防げた気もします。

(立場が弱いなと思うのは、社員のように福利厚生がないこと。自分で保険に入るなどの防衛が必要なのです)

痴漢の冤罪並み?!「AV出演強要」マークスジャパンの社長逮捕から業界団体がお詫びするまでの流れ

マークスジャパンのホームページより

マークスジャパンのホームページより

超メジャーなAVプロダクション、マークスジャパンの社長がAV出演の強要で逮捕されてしまいました。この件では3人の逮捕者が出たようです。

(訴えた女優さんは、一部では10人と言われているので、単なる誤認逮捕ではないとは思いますが)

この逮捕は、さきほどの報告書が原因といわれています。その後、業界団体の「NPO法人知的財産振興協会」(IPPA)が異例の謝罪文をホームページにアップロードしました。

謝罪文を掲載した業界団体IPPA

●AVプロダクション関係者逮捕について

NPO法人知的財産振興協会は、主なAVメーカーが在籍し業界全体で違法コピーなどの取り締まりをしております。

こんなところがあるのですね。

このIPPAは、業界の健全化に真摯につとめている印象。

PDFには、ヒューマンライツ・ナウの弁護士とも会合を開いた事、この件を厳粛に受け止め業界の健全化に向けて活動していくと書かれています。

それに、今まで積極的にこのような問題に対処していなかった事を反省していると書かれていました。

「ヒューマンライツ・ナウ」の不可思議な活動内容、従軍慰安婦運動との関係

ヒューマンライツ・ナウの報告書、何に似てる?

さて、冒頭の引用文のコメントに「どこかで見たような文章」と書いたのを覚えているでしょうか?

ヒューマンライツ・ナウの「AV出演」報告文、あの「慰安婦問題」の報告書や、提言、声明文にとても似ているのです!

一般的には、女性って男性よりも強い事も大いにあるのに(笑)、女性は抵抗できない弱いものと言う大前提で、被害者を発掘、世間に出していく手順も、ものすごく似ています。

ビンゴで、ヒューマンライツ・ナウのホームページを調べたら従軍慰安婦問題も扱っていました。

もし、戦争時代にほんとうにひどい目に遭った方がおられたら日本人として考えることもありますが、真偽のほどが取りざたされているのも事実ですね。

こちらの記事に書いている通り、過去にもいろんな案件に対して訴えを起こしていて、偏り過ぎでは?といった印象を持っている方が非常に多い団体です。

あるブログで見つけたもの。やっぱり!

実は「訴訟ビジネス」というのは本当にあって、なぜか許可が取れてしまったNPO団体とか人権団体とかが行っているのです。裁判して勝つと儲かりますからね。

被害状況の提供元のPAPS (ポルノ被害と性暴力を考える会)も微妙な感じ

「ポルノ・アダルトビデオ産業が生み出す、女性・少女に対する人権侵害 調査報告書」には、聞き取り調査は、PAPS (ポルノ被害と性暴力を考える会)から行ったと書かれています。

このPAPSもヒューマンライツ・ナウと同様、か弱い女性を守る活動をしているのですが、これだと「同じような団体1か所だけに聞き取り調査をした」ことになり、なんというか科学的態度というか、統計を取る基本が全くなっていないのがわかります。

「森美術館」事件

NPO法人ヒューマンライツ・ナウは、森美術館で行われた会田誠展に「性暴力性と性差別性に満ちた作品」といちゃもんをつけた団体です。

いちゃもんをつけられた作品 「犬(野分)」 会田誠

いちゃもんをつけられた作品 「犬(野分)」 会田誠

こういう表現はルネサンス時代からあるものです。暴力という感じがするでしょうか。

「AV出演強要」は事実と違う!とAV女優達

冤罪説の代表、川奈まり子さんの意見

坂爪真吾さんとの対談で、そうとう詳しく今回の事件について語っている川奈まり子さん。元AV女優です。

これらヒューマンライツ・ナウやPAPSの主張の中には、”女性は労働基準法等の適用によって、法的に保護されるべき”というまっとうなものもあるとしながら、やはり事実とかけ離れた報告書についても話しておられます。

このNG事項はAVメーカーとプロダクション双方が用意しているので、AV女優は二重にNG事項を書き込み、出演に際しては、どんな内容か事前に知らされたうえで、AV女優自身が出演合意書にサインをしているんです。AV監督やスタッフは、トラブルが起これば仕事を失うことになりますから、業界の常識として、NG事項を破ることはまずありません。出演内容を正しくAV女優に伝えずに、出演料のほとんどをピンハネするような誠意のないプロダクションは、どんどん女優が辞めています。制作側も、現場で揉めると面倒なので、そういうところには仕事を依頼しなくなっていきます。

めちゃホワイトですね

川奈まり子さんによると、出演前にはちゃんとNG事項も確認され、書類もかわされるのだそう。制作会社とプロダクションは違う場合が多いので、2度、同じ内容で交わすのです。

また、AVのみならず風俗業界でも一般企業の参入が増えて競争も激しくなり、とてもクリーンになっているのだとか。

私も「プロならいつも検査をしているから病気は怖くないけど、怖いのはしろうと」と聞いたことがあります。

[AV出演強要]業界全部がそんなわけない

業界と社会のはざまでは、恐ろしい事件も起こる

川奈まり子さん

川奈まり子さん

また、川奈さんによると、路上スカウトは現在は禁止。女優志願者は、みずから会社に応募するとのこと。マークスジャパンのホームページも堂々と「AV女優のプロダクションです」と募集している旨を明記しています。

しかし、同じ対談で川奈さんは、”今回の報告書に掲載されているような事例は、業界の中心で起こっていることではなく、業界と社会の狭間で起こっている問題だと思います。”と話しておられます。

嘘ではないが、社会からは見えにい問題なのだそう。

また、川奈さんの話ではないのですが、他のAV女優さんの話で「訴訟を起こすのは売れてない女優だけ」というものがありました。それで慰謝料などを要求するビジネスもあるのだそうです。

もしこうなら、冤罪もありえますね。

本当にある過酷な風俗の現状

坂爪真吾さん

坂爪真吾さん

結局、マークスジャパンの逮捕は冤罪かどうかわかりませんでした。

ひとつ気になったのですが、この対談では、風俗店の劣悪な現場も坂爪真吾さんにより語られていました。

一部の激安性風俗店では、管理売春に限りなく近い劣悪な労働環境で、軽度知的障がいや精神障がいのある女性が働いている現実があります。

これはひどい

とりあえず、これからAV女優になろうという方は、大手プロダクションできちんと契約書を交わしたほうが良さそうです。

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