日本人なら誰もが知っているであろう子供向け番組・NHK『おかあさんといっしょ』。

同番組で『9代目うたのおにいさん』として子ども達に大人気だった俳優兼歌手『あきひろお兄さん』こと、杉田あきひろさん。

2016年4月13日に覚せい剤所持で逮捕され、その後の6月20日、覚醒剤の所持・使用の罪で東京地裁から有罪判決を言い渡されました。

1999年～2003年にかけて活躍していた9代目の歌のお兄さん。
元々は1989年に舞台『レ・ミゼラブル』でデビューを果たしたミュージカル専門の俳優さんでしたが、おかあさんといっしょでの出演以降は俳優兼歌手としても活躍していました。

ちなみに、長めの茶髪と日に焼けた肌という姿で番組出演を果たしたのは彼が初めて。
「歌のお兄さんといえば黒髪で真面目そうな外見であるもの」という既成概念を破壊した『おかあさんといっしょ』の風雲児ともいえる存在です。

実際のテレビ出演の様子

テレビ番組引退後10年以上もコンサートに呼ばれるという事は、今までのお兄さんたちと比べてもかなり人気のある歌のお兄さんだったはずなのですが…。

一体なぜ覚醒剤なんかに手を出してしまったのでしょう？

映像は2016年2月に渋谷で行われたシャンソンショーの様子。
杉田あきひろさんはおかあさんといっしょのテレビ引退後はシャンソン歌手として活躍し、オトナの魅力でファンを魅了していました。

ちなみに、彼が覚醒剤の所持によって逮捕されたのはショーの2か月後。
このショーを行っている間も覚醒剤を常用していたと見られています。

元歌のお兄さんである杉田あきひろさんが逮捕されたのは2016年4月13日の都内。

警察官に覚醒剤取締り法違反で現行犯逮捕された事から事件が明るみになりました。
逮捕時にどの程度の量を持っていたのか・どこで逮捕されたのかという情報は調査してみたのですが、それよく分かっていないようです。

杉田さんといえば、2000年に週刊誌から覚醒剤使用と同性愛についての記事が書かれていた事を覚えている方はいるでしょうか？

当時の杉田さんは報道の3日後に記者会見を開き、自分が無実である事を涙ながらに訴えておりました。
会見後、サンデー毎日を名誉棄損罪で訴訟し1200万円の賠償金も請求しています。

裁判の結果は杉田さんの勝訴。
杉田さんは請求通り1200万円の賠償金を手にする事が出来ました。
これで偽報道は確定かと思われましたが、よく考えてみると…？

実は、名誉棄損罪は本当の事を言っていたとしても罪が成立します。
雑誌社が裁判で提出したであろう杉田さんの覚醒剤使用の証拠はこの裁判においてはあまり意味のないものでした。

おそらく、この証拠がきっかけとなって捜査が始まったのかもしれませんね。

薬物常習者の特徴といえば、
『肌の色が黒い』『突然痩せる』『テンションの浮き沈みが激しい』の3つ。

おかあさんといっしょ初出演時からそれらの特徴を満たしているとして、あきひろお兄さんには覚醒剤の使用が一部ファンの間で疑われていましたが、2008年頃の舞台で杉田さんはこれまでよりもさらに激ヤセした姿を披露。

演技もろれつが回っておらず、音程も乱れていた事から疑惑はこれまでよりも深いものになっていました。

杉田さんの逮捕にショックを受けた方も多い一方、
「やっぱりね」と納得した方も多かったようです。

杉田あきひろさんは6月20日、東京地裁によって懲役1年6カ月・執行猶予3年の判決が言い渡されました。
覚せい剤の使用による罪は初犯であれば懲役1年6カ月・執行猶予3年が相場とされており、量刑相場通りの判決が下っています。

覚醒剤は使用している年数が高いほど依存性が高く、使用歴に比例して再犯率も高くなっている犯罪です。

これから杉田さんは覚醒剤の依存から抜け出すためのリハビリも受けるのでしょうが、それが一体どれほどの苦痛になるのか…。
薬物依存を抜け出すのは非常に大変ですが、それから抜け出して社会復帰を果たした方々も沢山いらっしゃいます。

是非ともリハビリと償いを終えてまた活躍して欲しいものですね。