4代目ジェームズ・ボンド!「ティモシー・ダルトン」

 ロジャー・ムーアのあとを継いで4代目ジェームズ・ボンドを演じたのは「ティモシー・ダルトン」でした。ティモシー演じるボンドの特徴は、なんといっても“イアン・フレミングの原作に忠実”であることです。残念なことに出演した作品は2作のみでしたが、両作品ともそれまでの映画007シリーズの中で最も原作に忠実な作品でした。視聴者にとって印象深いボンドであったことは言うまでもありません。

第15作「007 リビング・デイライツ」

 007シリーズ第15作目となった「リビング・デイライツ」がティモシーの初出演作となりました。本作は007シリーズ生誕25周年記念作品ということもあり、かなりの予算をかけて制作されました。
 また、ティモシーはこの作品の前に2度もジェームズ・ボンド役のオファーを受けていましたが、いずれもスケジュールや年齢を理由に断ってきました。そのため、3度目にしてようやく引き受けた形になります。
 イアン・フレミングの原作の雰囲気に忠実な作品のため終始シリアスなムードの作品です。1987年公開。

 4代目ボンドとしてT・ダルトンが登場、精悍なヒーローを演ずる。ソ連高官のコスコフが亡命を希望した。護衛についたボンドは、KGBの殺し屋の手からコスコフを守る。そして、コスコフの情報から、KGBによるスパイ暗殺計画が告げられた……。国際的武器商人の陰謀と闘うボンドの活躍を描く。

第16作「007 消されたライセンス」

 ティモシーボンド2作目にして、最後の出演作となった作品です。復讐心に駆られたボンドはMから「殺しのライセンス」を取り消されてしまいます。また、東西の冷戦下に制作された最後の作品でもあります。
 この作品を境にQ以外のMI6のメンバーの配役が変更になったり、シリーズ5作品で指揮を取ってきたジョン・グレン監督が降板したりと、007シリーズの分岐点にあたる作品となっています。原作ファンをもうならせるティモシーによるボンドの演技も要注目です。1989年公開。

 4代目ジェームズ・ボンド、ダルトンの2作目にして最終作であるシリーズ第16作。ボンドとフェリックス(ヘディソン)が逮捕した麻薬王サンチェス(ダヴィ)は部下の手で脱走、フェリックスに瀕死の重傷を負わせ、彼の新妻を殺した。友人の仇を討つためボンドは単身サンチェスへ近づいていく……。

5代目ジェームズ・ボンド!「ピアース・ブロスナン」

 30代もしくは20代の多くの方々にとって、007といえばこの人ではないでしょうか?ティモシー・ダルトンの跡を継ぎ、5代目ジェームズ・ボンドとして4作品に出演したピアース・ブロスナンは今もなお007ファンの間で人気の高い俳優です。
 「ショーン・コネリー以来最高のボンド」と称されるその理由は、タフでワイルドなショーン・コネリーと、ロジャー・ムーア顔負けのユーモアの両方をうまく組みあわせたキャラクターにあります。出演本数は僅か4本と多くありませんが、多くの007ファンを魅了したピアースボンド作品をご紹介します。



第17作「007 ゴールデンアイ」

 「消されたライセンス」が興行的に失敗し007シリーズの人気が再び低迷していた中、ピアース・ブロスナン初出演作となった「ゴールデンアイ」は過去のシリーズから大きな脱却を図り、シリーズの人気を復活させることに成功します。以前よりパワーアップした秘密兵器にも注目です。1995年公開。

 「007/消されたライセンス」以来、6年のブランクをおいて製作された新生007の第1弾。“ゴールデンアイ”と呼ばれる電磁波攻撃用の衛星システムをめぐって、ヨーロッパから南米へと飛び交うボンドの活躍を描く。

第18作「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」

 激しい戦闘シーンからこの作品は、自らテロを起こしメディアの帝王に上り詰めた男との戦いを描いています。携帯電話で遠隔操作できるボンドカーによるカーアクションも必見!1997年公開。

「ゴールデンアイ」に続く、新生ジェームズ・ボンドの第2弾。英戦艦が中国領海近くの海域で攻撃を受けた。だがそれは中国空軍によるものではなく、世界の情報を牛耳る“メディアの帝王”カーヴァーの操るステルス艦の仕業であった。事件の背後に何者かの陰謀を確信した英諜報部は、このニュースをいち早く報道したカーヴァーの背後を調査すべく007を送り込む。そしてカーヴァー邸に潜入し衛星システムの証拠を掴んだ007の前に、謎の中国人女性ウェイ・リンが現れた……。

第19作「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」

 007シリーズ2作目の「ロシアより愛を込めて」より出演してきたQ役のデズモンド・リューウェリンが、この作品を最後に引退します。劇中での「後任はRが務める」というセリフがとても印象的でした。1999年公開。

 娯楽映画の金字塔、007シリーズ第19作。5代目ボンド、ピアース・ブロスナンが石油パイプラインを狙うテロリストと攻防戦を繰り広げる。冒頭のモーターボートチェイスから海や雪山を舞台に、手に汗握るアクションシーンが満載。ソフィー・マルソー、デニース・リチャーズ共演。MI6本部で石油王が暗殺される。その裏に国際的テロリスト集団の影を感じたボンドは、彼に誘拐された過去を持つ石油王の娘の護衛に就く。

第20作「007 ダイ・アナザー・デイ」

 シリーズ40周年にして通算20作品目となるメモリアルな作品です。ピアース・ブロスナンはこの「ダイ・アナザーデイ」を最後にボンド役を引退しますが、その最後にふさわしくド派手なシーンの連続です。
 特にこの作品に登場するギミック満載のボンドカー「アストンマーチン バンキッシュ」と敵のザオ操る「ジャガー XKR」の超絶カーアクションは本作を語る上で欠かせないでしょう。2002年公開。

 ジェームズ・ボンドは、北朝鮮のムーン大佐暗殺任務に就き、英国諜報部員の精鋭たちと共に朝鮮半島に潜入する。しかし、任務遂行目前にして正体を見破られ、北側に捕まり、監禁、拷問に耐える日々が続く。14ヶ月後、ボンドは南側で捕虜となっていたムーン大佐の腹心ザオとの交換によりようやく自由の身となった。しかし、上司Mはボンドが拷問に負け情報を漏らしたと疑い、諜報部員の資格を剥奪したうえ施設内に幽閉してしまう。ボンドは自らの疑いを晴らすため、なんとか施設を脱出すると、鍵を握る男ザオを追ってキューバへと向かうのだった…。

まとめ

 それまでの007シリーズにはなかった「シリアスなボンド」を演じたティモー・ダルトンと、ショーン・コネリーとロジャー・ムーアのまさに「いいとこ取り」に成功したピアース・ブロスナン。どちらも007シリーズを語る上で欠かすことのできない存在です。人間味もまし、アクションにも磨きがかかったボンドをぜひご覧下さい!

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